水稲新品種「つや姫」(山形97号)の育成
水稲新品種「つや姫」(山形97号)の育成
レコードナンバー | 792716 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20036621 | NACSIS書誌ID | AA12403495 |
著者名 | 結城 和博 佐藤 久実 中場 勝 櫻田 博 佐野 智義 本間 猛俊 渡部 幸一郎 水戸部 昌樹 宮野 斉 中場 理恵子 横尾 信彦 森谷 真紀子 後藤 元 齋藤 信弥 齋藤 久美 | ||
書誌名 | 山形県農業研究報告 = Bulletin of Agricultural Research in Yamagata Prefecture | ||
別誌名 | 山形農業研報 Bull. Agri. Res. Yamagata Yamagata Ken Nogyo Kenkyu Hokoku | ||
発行元 | 山形県農業総合研究センター | ||
巻号,ページ | 2号, p.19-40(2010-03) | ISSN | 18834655 |
全文表示 | PDFファイル (1557KB) | ||
抄録 | 「つや姫」(系統名:山形97号)は、1998年に山形県立農業試験場庄内支場(現:山形県農業総合研究センター水田農業試験場)において、次期主力品種の育成を育種目標に、「山形70号」を母に、「東北164号」を父にして人工交配を行い、選抜・育成した良食味の品種である。本品種は本県で育成された粳種では初の“晩生”に属し、短稈で草型は“中間型”、耐倒伏性は“やや強”である。いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pii、Pik”をもつと推定され、圃場抵抗性は葉いもち“強”、穂いもちは発病が少なく不明である。障害型耐冷性は“中”、穂発芽性も“中”である。「コシヒカリ」に比較し、収量性が高く、玄米千粒重は並で、玄米外観品質は白未熟粒の発生が少なく、光沢があり高品質である。「コシヒカリ」に比べ精米粗タンパク質含有率は並、精米アミロース含有率はやや低く、味度及び炊飯米の白色度はやや高い。食味は、炊飯米の外観と光沢が優れ、味と粘りも優り、「はえぬき」及び「コシヒカリ」を上回る。山形県における適応地帯は平坦部で、本県のさらなる良食味米の安定生産と「米どころ山形」として本県産米全体の評価向上を目指し、2009年に山形県の水稲奨励品種に採用された。さらに、同年9月には宮城県の奨励品種に採用された。 | ||
索引語 | 育成;コシヒカリ;姫;山形県;本県;光沢;炊飯米;採用;本品種;粳種 | ||
引用文献数 | 18 | 登録日 | 2011年05月27日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |