中国農村地域における窒素フローの変動および水環境への影響評価

中国農村地域における窒素フローの変動および水環境への影響評価

レコードナンバー792924論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011887NACSIS書誌IDAN10165252
著者名劉 晨
王 勤学
書誌名環境科学会誌 = Environmental science
別誌名環境科学会誌
発行元環境科学会
巻号,ページ23巻・ 4号, p.259-267(2010-07)ISSN09150048
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抄録中国農村地域を主なフィールドとして、食生活や農作や人間排泄物の排出ルートなどの人間活動およびその変化が農業生態系の水・物質循環に及ぼす影響を統計資料と現地調査などによって、定量的に解明した。その結果、長江流域の農業系と生活系から水域への窒素輸出総量は1980年の1.98Tg-Nから、1990年の3.03Tg-N、2000年の4.50Tg-Nにまで増加した。1980年の窒素排出源は主に下流流域に集中していたのに対し、1990年代には中流流域まで、2000年には中下流を中心として周辺へと広く拡大した。化学肥料使用量の急増および肥料利用効率の低下が河川窒素負荷量の増加の主な要因であった。また、現地調査の結果によると、人間の排泄物の環境への潜在窒素負荷量として、都市部では年間1人当たりおよそ1.02kg-Nが土壌へ、5.49kg-Nが水域へ、農村部では年間1人当たりおよそ4.33kg-Nが土壌へ、1.60kg-Nが水域へ排出されることとなる。さらに、経済の発展や都市化の進展が農村地域における肉類の消費量を増加させたり、地域内の人間排泄物の土壌還元率を減少させたりしている一方、水域排出率を増加させたり、化学肥料や県外からの輸入飼料に依存するようにさせたりしていることも明らかとなった。化学肥料施用量の減少、利用効率の増加および排泄物などの有機物の循環再利用は河川富栄養化を抑制するための重要な鍵となる。
索引語増加;排泄物;水域;中国農村地域;土壌;人間排泄物;現地調査;減少;水;農村地域
引用文献数10
登録日2011年05月27日
収録データベースJASI, AGROLib

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