ブドウ新品種‘オリエンタルスター’

ブドウ新品種‘オリエンタルスター’

レコードナンバー793032論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011205NACSIS書誌IDAA11651673
著者名山田 昌彦
佐藤 明彦
山根 弘康
平川 信之
岩波 宏
吉永 勝一
三谷 宣仁
白石 美樹夫
小澤 俊治
古岡 美加乃
中島 育子
佐藤 義彦
間瀬 誠子
中野 正明
中畝 良二
書誌名果樹研究所研究報告 = Bulletin of the National Institute of Fruit Tree Science
別誌名Bulletin of the NARO Institute of Fruit Tree Science
Bull. Natl. Inst. Fruit Tree Sci
果樹研報
発行元農業技術研究機構果樹研究所
巻号,ページ11号, p.25-40(2010-08)ISSN13473549
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抄録1. ‘オリエンタルスター’は、農林水産省果樹試験場安芸津支場(現 農研機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点)において、1989年に安芸津21号に‘ルビーオクヤマ’を交雑して得た実生から選抜された、肉質が崩壊性で硬い紫赤色の大粒ブドウである。1999年よりブドウ安芸津24号の系統名を付けてブドウ第9回系統適応性検定試験に供試し、全国33か所の国公立試験研究機関において特性を検討した。2004年9月に農林水産省農作物新品種として‘オリエンタルスター’と命名、ぶどう農林22号と登録された。また、2007年3月に種苗法に基づき登録番号第14,914号として品種登録された。2. 樹勢は強い。長梢剪定では花穂の着生は良好で、短梢剪定においても‘ネオマスカット’なみに花穂着生率が高かった。満開時と満開10~15日後にジベレリン25ppmに花(果)穂を浸漬処理することにより無核化栽培できる。開花前にストレプトマイシン200ppmを散布すると、無核化はさらに安定した。無処理の有核栽培では、長梢・短梢剪定樹とも新梢の強さにかかわらず結実が良く、適度に着粒した。花穂整形労力は多くなく、摘粒労力は‘巨峰’なみかそれ以下と評価された。3. 有核栽培では、系統適応性検定試験における果実成熟期の平均値は‘巨峰’より8日、‘ネオマスカット’より4日遅かった。育成地では、果粒重は10g程度であった。満開10~15日後にジベレリン25ppmに果房浸漬処理を行うと、1.5g程度果粒重が増大した。裂果性は非常に低く、系統適応性検定試験では‘巨峰’よりやや裂果しにくかった。‘巨峰’より脱粒しにくく、日持ちも長かった。糖度は系統適応性検定試験では‘巨峰’より1%程度高く、平均19%程度であった。酸含量は同様に‘巨峰’より0.16g/100mL低く、平均0.4g/100mL程度であった。果肉特性は崩壊性で、噛み切れやすくて硬い。香りはほとんど無い。渋みは一般に感じられない。4. 東北地方南部以南の‘巨峰’栽培地域における栽培に適する。系統適応性検定試験では、‘巨峰’と同程度の耐寒性があると評価されたが、果実成熟期は‘巨峰’より遅いため、寒冷な地域では十分に成熟しない可能性がある。黒とう病、ベと病抵抗性が‘巨峰’より劣るため、雨量の多い地方ではビニール被覆栽培が適当である。
索引語巨峰;系統適応性検定試験;オリエンタルスター;果実成熟期;果;崩壊性;ネオマスカット;なみ;有核栽培;評価
引用文献数12
登録日2011年05月27日
収録データベースJASI, AGROLib

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