精子ファクターPLCζと卵活性化

精子ファクターPLCζと卵活性化

レコードナンバー800298論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20020157NACSIS書誌IDAN10548943
著者名黒田 恵司
書誌名Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌
別誌名日本卵子学会誌
発行元日本哺乳動物卵子学会
巻号,ページ27巻・ 4号, p.198-203(2010-10)ISSN13417738
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抄録動物種の受精卵において普遍的に細胞内カルシウムイオン濃度([Ca(2+)]i)が劇的に増加する。これが卵活性化(egg activation)の引金となる。哺乳類では第二減数分裂中期で停止していた卵(MII arrest)と精子の2つの配偶子の膜融合直後に、精子細胞質ファクターが卵に移行し、イノシトール3リン酸(IP3)受容体を介する小胞体からの反復性のCa(2+)遊離を誘起する(Ca(2+)オシレーション)。その精子ファクターはIP3産生酵素であるホスフォリパーゼCゼータ(PLCζ)でほぼ間違いない。Ca(2+)オシレーションにより、卵表層顆粒の開口分泌を誘発し、透明帯タンパク質ZP3の精子結合部位を分解する結果、次の精子は先体反応を起こせず、複数の精子の卵への侵入を防ぐ多精拒否機構が成立する。一方で中期促進因子(MPF)が不活性化され、MII arrestが解除され分裂を再開する。分裂により第二極体が形成され、減数分裂が完了する。卵内の精子および卵子核は雌雄前核となり、1細胞期胚に入り、雌雄前核は合同し、第一卵割に至る。ここでは精子ファクターであるPLCζと卵活性化のメカニズムを概説する。
索引語精子;卵;卵活性化;MII;Ca(2+)オシレーション;PLCζ;精子ファクターPLCζ;分裂;arrest;精子ファクター
引用文献数22
登録日2011年07月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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