マウス精子表面のレクチン結合の組織化学的観察

マウス精子表面のレクチン結合の組織化学的観察

レコードナンバー800350論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014669NACSIS書誌IDAN00183393
著者名大輪 真司
新村 末雄
書誌名新潟大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Niigata University
発行元新潟大学農学部
巻号,ページ63巻・ 1号, p.1-7(2010-08)ISSN03858634
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抄録各種時間培養したマウス精子を用いて体外受精を行い、精子の受精能保有時間を調べるとともに、精巣上体の頭部、体部および尾部のマウス精子ならびに精巣上体尾部より採取して各種時間培養したマウス精子について、パーオキシターゼを標識した各種レクチンを用いてそれらの結合能を組織化学的に観察し、精巣上体の移動ならびに受精能の獲得と消失に伴うマウス精子表面の複合糖質の変化を検討した。受精率は、培養後1時間の精子を用いた場合には92.6%であったが、培養時間の経過に伴って有意に低下し、培養後6および12時間の精子を用いた場合には29.3および0%になった。このことから、精巣上体尾部より採取したマウス精子の受精能は、培養1時間以降低下し、培養後12時間では完全に消失することが考えられた。精巣上体頭部より採取した精子において、Dolichos biflorus agglutinin(DBA)の結合はみられなかったが、先体帽表面にはGriffonia simplicifolia agglutinin I(GS-I)、Ulex europeus agglutinin I(UEA-I)およびBauhinia purpurea agglutinin(BPA)の結合が、先体帽と赤道部の表面にはGriffonia simplicifolia agglutinin II(GS-II)、Triticum vulgaris agglutinin(WGA)、Canavalia ensiformis agglutinin(Con A)、Glycine max agglutinin(SBA)およびArachis hypogaea agglutinin(PNA)の結合がそれぞれみられた。精巣上体の尾部に移動する過程で、先体帽表面にはDBAの結合が、赤道部表面にはGS-IとUEA-Iの結合が、先体後領域の表面にはDBA、SBAとPNAの結合がそれぞれ出現したが、SBAの結合は赤道部の表面からは消失した。一方、培養後0.5および1時間の精子において、先体帽表面からはDBAの結合が、赤道部表面からはGS-I、UEA-IおよびCon Aの結合が、先体後領域の表面からはPNAの結合がそれぞれ消失し、先体後領域の表面にはCon Aの結合が出現した。また、培養後6および12時間の精子において、先体帽表面からはUEA-IおよびBPAの結合が、赤道部表面からはGS-IIとWGAの結合が、先体後領域の表面からはCon Aの結合がそれぞれ消失し、赤道部表面にはCon Aの結合が出現した。
索引語agglutinin;結合;精子;表面;SBA;PNA;消失;マウス精子;先体帽表面;赤道部表面
引用文献数15
登録日2011年07月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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