福岡県におけるニホンジカによる人工林剥皮害発生要因の解明

福岡県におけるニホンジカによる人工林剥皮害発生要因の解明

レコードナンバー810103論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005905NACSIS書誌IDAN10523851
著者名池田 浩一
小泉 透
桑野 泰光
書誌名福岡県森林林業技術センター研究報告
別誌名Bulletin of Fukuoka Prefecture Forest Research and Extension Center
研究報告
福岡県森林研報
発行元福岡県森林林業技術センター
巻号,ページ11号, p.21-32(2010-03)ISSN13418092
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抄録スギ,ヒノキ人工林へのシカによる角こすり害が発生している福岡県において,被害木の剥皮形態の観察,樹種による被害率の違い,発生時期,被害率とシカ生息密度や被害発生地を利用したシカの個体構成との関係を調べ,剥皮害の発生要因を明らかにした。角こすり害は8月下旬から2月にかけて発生し,月ごとの発生率は前足かきや角つきの痕と思われる林床の掻き起こし痕数と高い相関を示し,剥皮が発生しはじめる8月下旬はオス成獣の角の化骨化時期と一致していたことから,角こすりはオスの発情にともなうマーキング行動であると考えられた。角こすりはヒノキが選択的に剥皮され,広域で行われたシカ生息密度とヒノキの角こすり発生率の間には正の相関がみられ,シカの個体数調整は角こすり害の軽減に有効であることが示された。角こすり害が発生している林分で自動撮影カメラによる個体構成を調査したところ,オス成獣の撮影頻度が高い林分では,メスに対するオス成獣の割合が高くなると被害が増加した。これは,オス成獣の利用頻度が高くなると,他個体との緊張関係が高まるためと考えられた。角こすりの被害率を高める要因となっていた被害地を利用したオス成獣は,発情期に周辺から移動してきた個体と考えられたことから,林分における角こすりを軽減するためには,発情期のオス成獣の環境選択について明らかにする必要があると考えられた。
索引語オス成獣;発生;角こすり;角こすり害;シカ生息密度;剥皮;発情期;シカ;林分;被害率
引用文献数27
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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