大宮台地における伝統客土 「ドロツケ」 による人為的土壌生成とその農業的意義

大宮台地における伝統客土 「ドロツケ」 による人為的土壌生成とその農業的意義

レコードナンバー810513論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名若林 正吉
田村 憲司
小野 信一
六本木 和夫
東 照雄
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ81巻・ 6号, p.573-583(2010-12)ISSN00290610
全文表示PDFファイル (993KB) 
抄録大宮台地の西縁部では,荒川の河川敷に存在する沖積土を台地上の火山灰土畑に運びこむ「ドロツケ」という客土作業が続けられていた。本研究は,ドロツケによる人為的土壌生成過程における土壌特性の変化を明らかにすることを目的として,長年のドロツケにより,沖積土が元来の土壌の上に厚く堆積した埼玉県北本市の圃場の土壌,台地上の火山灰土,および河川敷沖積土において,土壌断面調査と土壌理化学性の分析を行い相互に比較した。ドロツケにより,土壌の固相部が増大し,最大容水量および水分含量が減少した。沖積土中のAloおよびSio含量は,火山灰土の1/10以下であった。この沖積土の客土により,ドロツケ畑では客土層上層ほどリン酸吸収係数が減少し,可溶性無機態リン酸の内のCa型リン酸の割合,有効態リン酸量が増大した。沖積土には多量の交換性Caが含まれることにより,ドロツケ畑にCaが供給され,土壌pHも上昇した。ただし,ドロツケ畑では,Caの溶脱傾向が著しく,とくに,作土層では,土壌pHが低い値を示した。客土層の厚さと乾燥密度ならびにSioの分析結果から,この圃場への客土投入量は,1ha当たり5000t程度と試算された。
索引語大宮台地;伝統客土;ドロツケ;人為的土壌生成;農業的意義
引用文献数48
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat