水稲コシヒカリに対するメタン発酵消化液の基肥利用

水稲コシヒカリに対するメタン発酵消化液の基肥利用

レコードナンバー810522論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名上岡 啓之
亀和田 國彦
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ82巻・ 1号, p.31-40(2011-02)ISSN00290610
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抄録固液分離した牛ふん尿の液分を主原料としたメタン発酵消化液を用いて,水稲コシヒカリの基肥施用の肥効を検討した。用いた消化液の全窒素のうちNH4-Nは67%を占めた。10m2程度の小規模区画で,水稲施肥基準相当量のNH4-Nを含む消化液を施用し,速やかに代かきすることにより,化学肥料と同等の生育ならびに収量が得られた。このことは,全窒素の残り大部分を占める消化液の有機態窒素が,水稲の生育に影響を及ぼさないことを示している。また,施用直後の代かきは大規模圃場では困難であるため,湛水前施用および流入施用による肥効を検討した。湛水前施用では,湛水2日前に施用すると,直後に代かきした場合と同等の生育および収量が得られた。しかし,湛水9日前施用では,消化液由来の追肥直前の窒素吸収量が直後に代かきした場合の40%であった。流入施用では,施用3日後に代かきを行ったが,消化液由来の追肥直前の窒素吸収量は,施用直後に代かきした場合の48%であった。このように,肥効の著しい低下の原因としては,施用後長期間代かきを行わないことによる。NH4-Nの硝化および引き続く脱窒が考えられた。なお,消化液のpHは8.4であり,NH3揮散の可能性が考えられた。湛水前に消化液を施用し,翌日にすき混みを行った場合,pH調整の有無に関わらず,生育および収量は同等であったことは,揮散による損失が少ないことを示している。
索引語水稲コシヒカリ;メタン発酵消化液;基肥利用
引用文献数24
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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