日本の生産農場における未経産豚と経産豚の安楽死

日本の生産農場における未経産豚と経産豚の安楽死

レコードナンバー810753論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015317NACSIS書誌IDAA11157349
著者名佐々木 羊介
纐纈 雄三
書誌名獣医疫学雑誌 = The journal of veterinary epidemiology
発行元獣医疫学会
巻号,ページ14巻・ 2号, p.124-129(2010-12)ISSN13432583
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抄録本研究の目的は、日本の生産農場における雌豚の安楽死率と安楽死リスクの測定、安楽死された雌豚とその他の雌豚における淘汰パターンの比較とした。本研究では、101農場における2001年から2004年に出生した62,742頭の雌豚における生涯記録を用いた。101農場のうち、25農場(24.8%)が安楽死を行っていた。この25農場において、安楽死雌豚の農場平均割合(±標準誤差)は1.27±0.38%であり、幅は0.06%から8.44%であった。この25農場における21,094頭の雌豚では、安楽死、死亡、淘汰雌豚の割合は、それぞれ1.7%、9.7%、88.6%であった。安楽死雌豚の平均淘汰産次と生涯生存日数は3.3±0.13産、717.2±18.58日であった。年間安楽死率は0.63%であった。安楽死雌豚348頭のうち、53.7%が起立不能、25.0%が四肢障害という理由によって安楽死されていた。安楽死雌豚は、淘汰雌豚よりも淘汰産次が低く、生涯生存日数が短かったが(P<0.05)、死亡雌豚とは差がみられなかった。産次0、1、2の安楽死リスクは、それぞれ0.23%、0.27%、0.23%であった。産次が3から6以上に上がると、安楽死リスクは0.22%から0.59%に上がった。分娩後0、1、2週における雌豚割合は、安楽死雌豚が2.7%、21.6%、8.4%、死亡雌豚が9.8%、24.1%、11.1%、淘汰雌豚が0.1%、1.3%、2.6%であった。結論として、日本では雌豚への安楽死はあまり行われていなかった。安楽死雌豚の淘汰パターンは死亡雌豚と同様であった。動物福祉の観点から、歩行困難等を示す雌豚は、死亡を待つのでなく、安楽死させることが望ましい。
索引語経産豚;日本;生産農場;未経産豚;安楽死
引用文献数19
登録日2012年12月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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