市販の増粘剤から調製した溶液とヨーグルトの流動特性および咽頭部流速(嚥下障害者用介護食に関連して)
市販の増粘剤から調製した溶液とヨーグルトの流動特性および咽頭部流速(嚥下障害者用介護食に関連して)
レコードナンバー | 810811 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20014033 | NACSIS書誌ID | AA12076107 |
著者名 | 田代 晃子 小野 景子 長谷川 温子 熊谷 日登美 熊谷 仁 | ||
書誌名 | 日本食品工学会誌 = Japan journal of food engineering | ||
別誌名 | 日本食品工学会誌 JSFE | ||
発行元 | 日本食品工学会 | ||
巻号,ページ | 11巻・ 4号, p.177-187(2010-12) | ISSN | 13457942 |
全文表示 | PDFファイル (6510KB) | ||
抄録 | 嚥下障害者(dysphagic patients)用介護食としての安全性を評価するために,市販の増粘剤から調製した溶液の粘度μおよび咽頭部(pharynx)での流速を,ヨーグルトのモデル食塊(bolus)である“(カードを)破壊したヨーグルト”(以下,“破壊ヨーグル卜”)と比較した。流速スペクトルの形状と流速とから,“破壊ヨーグルト”の流動特性はヨーグルトの食塊に近いと考えられた。“ヨーグルト状”の増粘剤溶液の粘度μの値は,ずり速度(γ)が10s-1付近において,“破壊ヨーグルト”の見かけの粘度μappの値より小さかった。また,介護食の安全性の指標である最大流速Vmaxの値に関しては,“ヨーグルト状”や“ジャム状”の増粘剤溶液の方が“破壊ヨーグルト”の値より大きかった。これらのことは,“ヨーグルト状”の増粘剤溶液は,ヨーグル卜の食塊と同じ流動特性をもたず,ヨーグルト程度に誤嚥しにくいとはいえないことを示している。 | ||
索引語 | 市販;増粘剤;調製;溶液;ヨーグルト;流動特性;咽頭部流速;嚥下障害者用介護食;関連 | ||
引用文献数 | 20 | 登録日 | 2012年12月06日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |