卵胞発育と排卵過程を制御する顆粒膜細胞におけるシグナル伝達経路

卵胞発育と排卵過程を制御する顆粒膜細胞におけるシグナル伝達経路

レコードナンバー811088論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20020157NACSIS書誌IDAN10548943
著者名島田 昌之
山下 泰尚
書誌名Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌
別誌名日本卵子学会誌
発行元日本哺乳動物卵子学会
巻号,ページ28巻・ 1号, p.25-31(2011-04)ISSN13417738
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抄録卵胞発育と排卵は複雑なメカニズムであり,これは下垂体から分泌されるFSHとLHという2つのホルモンにより厳密に制御されている。最近のマイクロアレイ解析などの網羅的な遺伝子発現解析により,様々なホルモンが発現,分泌され,それが顆粒膜細胞や卵丘細胞の遺伝子発現を制御するシグナル伝達経路を活性化していることが明らかとなった。特に,卵胞発育期におけるPI 3-kinase-PKB経路と排卵期におけるERK1/2経路は,このFSHやLHにより制御される卵胞の劇的な変化を引き起こす重要な因子である。すなわち,卵胞発育期における顆粒膜細胞の生存と増殖,PI 3-kinase-PKB経路により担保され,これはFSHにより増加したcAMPがc-Srcを活性化し,それがEGFRをリガンド非依存的に活性化することにより誘導されるシグナルである。一方,排卵刺激であるLHサージにより一時的に上昇するERK1/2経路は,新規の転写,翻訳がその活性化に必須である。これは,LHにより上昇するcAMPがPKAを活性化し,CREBを介してEGF like factorを発現し,このEGF like factorがEGFRを介してRAS-c-RAF-MEK-ERK1/2を活性化している。ERK1/2の1つのターゲットとして転写因子であるC/EBPがあり,これらにより排卵期特異的な遺伝子発現が誘導される。
索引語卵胞発育;排卵過程;制御;顆粒膜細胞;シグナル伝達経路
引用文献数59
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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