テレメータブイによるびわ湖の気象・流況・水質の連続観測
テレメータブイによるびわ湖の気象・流況・水質の連続観測
レコードナンバー | 811126 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ00016414 | NACSIS書誌ID | AN0024866X |
著者名 | 遠藤 修一 奥村 康昭 藤田 浩介 河上 伸之輔 田中 順治 金沢 晴子 | ||
書誌名 | 陸水學雜誌 | ||
別誌名 | Japanese journal of limnology | ||
発行元 | 日本陸水學會 | ||
巻号,ページ | 71巻・ 3号, p.255-267(2010-12) | ISSN | 00215104 |
全文表示 | PDFファイル (7009KB) | ||
抄録 | びわ湖北湖南部水域(水深70m)にテレメータブイを設置し,湖上の風向,風速,気温,気圧,全天日射量,および水温(8層),電気伝導度,濁度,流向流速の連続観測を行った。20分間隔で取得されるデータは,NTT(株)のDOPA方式を使用した電子メールによりリアルタイムで大学まで送信した。2002年11月からの1年間に得られた連続記録を解析した結果,以下のような知見が得られた。湖上と陸上(南小松)の気温日較差の年平均値はそれぞれ4.3℃と7.3℃であった。風速は冬季に大きく,ブイの地点では西よりの風が卓越する。平均風速については,湖上の風は陸上の約2倍という結果を示した。湖流については,冬季には5cm sec-1以下の弱い流れが多いのに対して,春季や夏季には第二環流の発達により15cm sec-1を超える北東向きの流れが高頻度に出現した。計算で求めた湖面蒸発量は,夏から冬にかけて大きく,春季にはきわめて少ないという傾向を示し,年間の蒸発量は504mmと推定された。湖面における年間の熱収支の計算結果によれば,大まかには日射量と湖南からの逆放射で熱収支が決定づけられているものの,夏季から冬季にかけては潜熱による熱損失が重要である。 | ||
索引語 | テレメータブイ;びわ湖;気象;流況;水質;連続観測 | ||
引用文献数 | 19 | 登録日 | 2012年12月06日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |