ニホンナシの盛土式根圏制御栽培における底面給水法
ニホンナシの盛土式根圏制御栽培における底面給水法
レコードナンバー | 811381 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20004168 | NACSIS書誌ID | AA11608561 |
著者名 | 大谷 義夫 竹澤 雅子 八巻 良和 | ||
書誌名 | 園芸学研究 | ||
別誌名 | Horticultural research (Japan) | ||
発行元 | 園芸学会 | ||
巻号,ページ | 10巻・ 2号, p.217-224(2011-04) | ISSN | 13472658 |
全文表示 | PDFファイル (629KB) | ||
抄録 | ニホンナシ‘幸水'の盛土式根圏制御栽培において,初期導入経費削減の可能性を探るため底面給水の導入を試み,給水水位と給水マットの幅が樹体生育,収量および果実品質に及ぼす影響を検討した。給水水位を催芽期以降地面から-2cm,-5cm,-8cmに一定にしたところ,-5cmおよび-8cmは生育半ばから樹体の吸水量が減少し,-8cmでは満開後91日以降-2cmの1/2以下の吸水量となり,葉のしおれが観察された。-2cmは吸水量が多く収量,果実品質が優れた。また,給水水位を-2cmとし,給水マットの幅を20cm,50cm,100cmとしたところ,50cmおよび20cmは生育半ばから樹体の吸水量が減少し,20cm区は満開後91日以降100cmの1/2以下の給水量となり,葉のしおれが観察された。100cm区は吸水量が多く,10a換算収量6.1t,果重373g,糖度12.7%と慣行栽培の2倍程度の多収となったうえ,高品質となることが明らかとなった。さらに,満開後91日から15日間給水水位を-8cmに下げて盛土をpF2.6程度に乾燥させた後,給水水位を-2cmにもどして,樹体の必要量相当の給水とすることで,果重を低下させることなく糖度を向上させることができた。底面給水法は点滴灌水法にくらべ,導入時の灌水関係経費を36%程度に抑えることができると試算される。 | ||
索引語 | ニホンナシ;盛土式根圏制御栽培;底面給水法 | ||
引用文献数 | 17 | 登録日 | 2012年12月06日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |