香川県で採集された訪花ハナバチ類とキムネクマバチによる新奇な授粉様式の可能性

香川県で採集された訪花ハナバチ類とキムネクマバチによる新奇な授粉様式の可能性

レコードナンバー811493論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013930NACSIS書誌IDAN00038339
著者名市川 俊英
倉橋 伴知
幾留 秀一
書誌名香川大学農学部学術報告
別誌名Technical bulletin of Faculty of Agriculture, Kagawa University
Kagawa Daigaku Nôgakubu gakujutsu hôkoku
発行元香川大学農学部
巻号,ページ63巻・ p.43-59(2011-02)ISSN03685128
全文表示PDFファイル (11236KB) 
抄録香川県内の自生植物および栽培植物の花とその周辺で活動中のハナバチ類(ミツバチ上科)の成虫を3年間(1996年~1998年)に亘って観察・採集した。その結果、導入種のセイヨウミツバチとセイヨウオオマルハナバチを含む6科22属54種のハナバチ類が採集された。土着種の中で年間6ヶ月以上の長期に亘る活動はニホンミツバチ(9ヶ月間)およびキムネクマバチ(7ヶ月間)で確認された。また、確認された訪花植物種数はキムネクマバチが最も多く、14科18種、次いでコマルハナバチが9科13種、それに続いてニホンミツバチとトラマルハナバチがそれぞれ8科9種であった。訪花中の雌成虫による盗蜜行動がキムネクマバチとクロマルハナバチで、振動授粉がキムネクマバチ雌、コマルハナバチ雌、トラマルハナバチ雌およびクロマルハナバチ雌でそれぞれ観察された。雌雄異株木本植物のアカメガシワ雄株でキムネクマバチ雌が振動授粉すると花粉が空中に飛散することと、同種雌株で訪花昆虫が確認されないことから、アカメガシワではキムネクマバチが飛散させた花粉によって授粉される可能性が高いと推測された。このため、振動空輸授粉(buzz and airborne pollination)と名付けたこの仮説的な授粉様式の可能性を、熱帯に多い雌雄異株木本植物の授粉様式と対比させながら考察し、訪花活動に関連したクマバチ属の進化過程についても若干推論した。
索引語香川県;採集;訪花ハナバチ類;授粉様式;可能性
引用文献数71
登録日2012年12月03日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat