河口干潟における河川由来有機物の動態と底生動物による利用
河口干潟における河川由来有機物の動態と底生動物による利用
レコードナンバー | 811732 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00015063 | NACSIS書誌ID | AN00193852 |
著者名 | 坂巻 隆史 | ||
書誌名 | 日本生態學會誌 | ||
別誌名 | 日生態会誌 Jpn. j. ecol Japanese journal of ecology 日本生態学会誌 | ||
発行元 | 日本生態学会暫定事務局 | ||
巻号,ページ | 61巻・ 1号, p.63-69(2011-03) | ISSN | 00215007 |
全文表示 | PDFファイル (5028KB) | ||
抄録 | 河川由来有機物の河口域の有機物プールへの寄与や二次生産への役割は、世界各地で研究されている。しかし、河口域における河川由来有機物の生態学的な重要性については、河口によって異なる結論が導かれており一貫した傾向は示されていない。では、河口域における河川由来有機物の動態と生物による利用を左右するのはどのような因子なのだろうか。本稿ではそのような視点から、筆者がこれまでに行ってきたフィールド研究を中心に既往の知見を整理した。その結果、河口域に生息する二次生産者にとっての河川由来有機物の重要性が、河口へ流入する河川由来有機物の質・量・サイズ、河口域に生息する生物の摂餌・同化における選択性、および微生物作用による有機物の質的改変によって大きく変わるものと考えられた。今後、これらの因子の勾配上に河口域を配して考えることで、これまで河口ごとに異なる結論が導かれてきた河口域生態系における河川由来有機物の役割についての知見を統一的に整理することが可能となるかもしれない。 | ||
索引語 | 河口域;河川由来有機物;河口;生物;役割;重要性;結論;因子;知見;整理 | ||
引用文献数 | 31 | 登録日 | 2012年12月03日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |