二酸化塩素によるカイコ細胞質多角体病ウイルスの不活化

二酸化塩素によるカイコ細胞質多角体病ウイルスの不活化

レコードナンバー811980論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20003601NACSIS書誌IDAA1158833X
著者名野澤 瑞佳
代田 丈志
書誌名大日本蚕糸会研究報告
別誌名Journal of Dainippon Silk Foundation
大日本蚕糸会研究報告
発行元大日本蚕糸会
巻号,ページ58号, p.13-16(2010-12)ISSN
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抄録二酸化塩素は,各種病原体を殺菌する塩素系の無機化合物である。この薬剤が養蚕分野の消毒剤に使えるか検証するために,カイコ細胞質多角体病ウイルス(1.76×10 7 OBs/ml)の不活化条件を調べた。その結果,純粋な二酸化塩素によるウイルスの不活化は,濃度200 ppm(pH 2.87)で30分,500 ppm(pH 2.48)で15分,1,000 ppm(pH 2.21)で10分間の処理により達成された。一方,亜塩素酸ナトリウムの活性化で得られた二酸化塩素によるウイルスの不活化は,純粋な二酸化塩素に比べて劣り,原液の40倍希釈液(推定塩素濃度1,500 ppm)で30分間処理しても約半数のカイコにウイルス感染が認められた。また,いずれの二酸化塩素で多角体を処理しても多角体は溶解せずに固化するため,ウイルスの不活化は,BmNPVの場合と同様に,酸性条件下における多角体の難溶化に起因している可能性がある。多角体に包埋されているBmCPVの不活化が二酸化塩素によるものか,酸の強さによるものか,その両方の作用によるものか,今後,明らかにする必要がある。
索引語二酸化塩素;ウイルス;不活化;多角体;処理;酸;OBs/ml;約半数;いずれ;BmNPV
引用文献数12
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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