輸入検疫で発見されたサンダーソニア乾腐病 (新称)

輸入検疫で発見されたサンダーソニア乾腐病 (新称)

レコードナンバー812035論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014282NACSIS書誌IDAN00118030
著者名迫田 琢也
山﨑 奈奈
安部 豊
柳澤 広宣
小池 真依
書誌名植物防疫所調査研究報告 = Research bulletin of the Plant Protection Service Japan
別誌名植防研報
発行元横浜植物防疫所
巻号,ページ47号, p.41-47(2011-03)ISSN03870707
全文表示PDFファイル (4136KB) 
抄録2005~7年6~8月、成田国際空港における輸入検疫で、ニュージーランド産サンダーソニア球根に基部が乾腐し、褐~黒変したものを認めた。被害部位よりFusarium属菌が高率に分離され、有傷接種でサンダーソニア球根に原病徴を再現したほか、同・茎葉やチューリップ球根にも病原性を示し、各々から接種菌が再分離された。分離菌は、暗黒・25℃でPDA培地を黄変し、菌叢直径は4.5-5.2cm/10days、菌糸生育適温は20℃である。また、本菌は暗黒・20℃のSNA培地上で、気生分生子は紡錘~棍棒型で隔壁数0-3(-5)、大きさ11.3-40×2.5-5.5μm(1-3隔壁)及び鎌型、隔壁数3-5で脚胞のあるものとないものの両方があり、分生子座性分生子は先端が嘴状で中央はF. avenaceumに比べやや幅広く、緩く湾曲した鎌形で時にanguiform、隔壁数3-5で明瞭な脚胞を持ち、大きさ36.3-63×2.5-5μm(5隔壁)、いずれも主にフィアロ型に生じる。以上からF. anguioides(Gerlach & Nirenberg、1982)と同定した。また、PDA培地を赤変し、暗黒下で分生子座性分生子を形成しない菌株が存在し、これをFusarium sp.とした。いずれもβ-tubulinおよびTEF-1α領域(一部)の解析から広義のFusarium avenaceum species complex(種複合体)に所属することが示された。F. anguioidesおよびFusarium sp.によるサンダーソニアの病害は我が国未報告のため、本病の病名を乾腐病(Bulb rot)と提案する。
索引語PDA培地;輸入検疫;ニュージーランド産サンダーソニア球根;乾腐;褐;被害部位;Fusarium属菌;有傷接種;サンダーソニア球根;原病徴
引用文献数17
登録日2012年12月03日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat