新形質小麦品種・系統の小麦粉ブレンドによる製パン適性の向上技術
新形質小麦品種・系統の小麦粉ブレンドによる製パン適性の向上技術
レコードナンバー | 812104 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20010231 | NACSIS書誌ID | AA11655277 |
著者名 | 吉川 亮 中村 和弘 伊藤 美環子 | ||
書誌名 | 東北農業研究センター研究報告 = Bulletin of the National Agricultural Research Center for Tohoku Region | ||
別誌名 | Bulletin of Tohoku Agricultural Research Center Bulletin of the Tohoku Agricultural Research Center Bull. Natl. Agric. Res. Cent. Tohoku Reg. 東北農研研報 独立行政法人農業技術研究機構東北農業研究センター研究報告 | ||
発行元 | 東北農業研究センター | ||
巻号,ページ | 113号, p.97-122(2011-03) | ISSN | 13473379 |
全文表示 | PDFファイル (16587KB) | ||
抄録 | 高分子量グルテニンサブユニット5+10 (HMW-GS 5+10) の有無、アミロース含量及びもち・うるち性などの異なる品種・系統を用いて、小麦粉のブレンドによる生地物性および製パン適性(中種生地法)のそれぞれの改良効果について検討した。(1)パン用2品種・系統間の50%:50%のブレンドでは、少なくとも片方の品種・系統がHMW-GS 5+10を持つ場合、生地物性および製パン適性の改良効果が高かった。一方、HMW-GS 5+10を持たない品種・系統のブレンドでは、それらの改良効果は低かった。(2)超強力系統「東北221号」は通常のパン用強力品種・系統と50%:50%でブレンドすると、一般に生地物性が飛躍的に改善されてカナダ産「1CW」並の強い生地特性を示し、HMW-GS 5+10を持たない品種・系統の製パン適性を改善した。(3)低アミロース品種・系統とパン用品種「ハルイブキ」または市販強力粉との50%:50%のブレンドでは、パン体積が大きく、パン内相が柔らかく、パンの味が良くなり、官能評価が向上した。(4)もち性品種・系統とうるち性品種との小麦粉ブレンド(もち性ブレンド比率10-20%) でも、うるち性にHMW-GS 5+10を持つ品種を用いると製パン適正の改良効果が高かったが、それを持たない品種では改良効果はみられなかった。また、パン用品種「ハルイブキ」に、もち性有望系統を0-100%ブレンドした場合、一般にもち性ブレンド比率30%において製パン適性が最も高かった。 | ||
索引語 | 系統;品種;ブレンド;改良効果;製パン適性;ハルイブキ;生地物性;パン;うるち性;改善 | ||
引用文献数 | 37 | 登録日 | 2012年12月06日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |