牛ふん豚ぷん混合堆肥連用キャベツ栽培圃場における堆肥施用中止後の土壌化学性および生物性の変化

牛ふん豚ぷん混合堆肥連用キャベツ栽培圃場における堆肥施用中止後の土壌化学性および生物性の変化

レコードナンバー812272論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20006215NACSIS書誌IDAA11648748
著者名村上 弘治
金戸(畔柳) 有希子
書誌名野菜茶業研究所研究報告
発行元農業技術研究機構野菜茶業研究所
巻号,ページ10号, p.69-84(2011-02)ISSN13466984
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抄録家畜ふん堆肥単独でも窒素量のみを基準とした施用により収量は確保できるものの,養分利用率が低いため,土壌への養分の富化が進行した.そこで,土壌中の蓄積養分の有効利用を想定し,堆肥施用中止後の養分動態を評価した.(1)堆肥連用3作後に施用を中止した場合, 次作の収量は化学肥料区に比べて約30%,4作目には約60%低下したが,堆肥連用5作後に中止した場合には,漸減傾向にあるものの, 2作目までは10%前後の減収にととまった.堆肥施用中止後の養分吸収量の変動は,窒素およびカリウムで顕著に減少した.(2) 堆肥施用を中止すると,施用に伴うECの上昇がなくなり,連用年数にかかわらず低下する傾向を示した.pHは化学肥料区では低下傾向を示したが,他の区ではほぼ一定であった.(3)堆肥施用中止後の土壌中の養分含量の動態は成分により異なる傾向がみられ,全炭素および全窒素含量は減少傾向にあった. 可給態窒素含量は減少傾向がみられ,無機態窒素含量は可給態窒素含量に応じた傾向を示した.堆肥施用中止後,減少傾向にある成分にリン酸,カリウム,カルシウム,マグネシウム,亜鉛,施用に伴う変動がなくなる成分にナトリウム,あまり変化がない成分にマンガンやカドミウム,増加傾向にある成分に銅と分けられた. (4) 塩基飽和度は化学肥料区で低下したが,他では大きな差はなかった. また,塩基バランスは土壌診断基準値よりも低い傾向にあり,施肥施用の有無にかかわらず,適正とはいえなかった.(5) 以上のことから,堆肥施用を中止しても,それまでの堆肥施用に伴う土壌養分の蓄積状態によっては,収量の維持はある程度可能であったが, 次第に低下する傾向であった.土壌中の養分含量が減少傾向にあるカリウムなどでも化学肥料区とほぼ同等のレベルは維持していることから,収量低下の原因は, 無機態窒素の供給不足による影響が大きいと考えられた.このため,土壌蓄積養分を有効に利用するには無機態窒素などの不足養分を適切に施用する必要があると考えられた.(6)バイオマス炭素は施肥施用時には多いが,堆肥施用中止後には試験区による差はみられなくなった. 堆肥施用による影響は多様性指数では小さいものの,群衆構造に対しては認められ,特に糸状菌群集において顕著であったが,施用中止後4年目には影響はみられなくなった.
索引語牛ふん豚ぷん混合堆肥連用キャベツ栽培圃場;土壌化学性;生物性;変化;牛ふん豚ぷ;混合堆肥連用キャベツ栽培圃場
引用文献数28
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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