メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対して強い抗菌物質を産生する分離海洋細菌Pseudomonas sp. MP-6株の抗菌物質産生のための至適培養条件

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対して強い抗菌物質を産生する分離海洋細菌Pseudomonas sp. MP-6株の抗菌物質産生のための至適培養条件

レコードナンバー812489論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011531NACSIS書誌IDAA11863117
著者名亀井 勇統
書誌名Coastal bioenvironment
発行元佐賀大学海浜台地生物環境研究センター
巻号,ページ16巻・ p.17-23(2010-12)ISSN13487175
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抄録バンコマイシンに代わる新規抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus,MRSA)物質の開発を目的とし,抗MRSA物質を産出する分離海洋細菌Pseudomonas sp. MP-6株について,抗MRSA物質生産のための至適培養条件の検討を行った。その結果, 培養温度を5℃の低温から5℃ずつ温度を上げ, 40℃までの温度域でPseudomonas sp. MP-6株を培養したところ,5℃の低温においても生菌数が1.4×10 9個/mlにまで達した。培養温度25℃までは,5℃ずつ培養温度を上げることによって増殖はさらに良好となり,培養温度25℃の場合では培養2日目に最大の6.6×10 9個/mlの生菌数までに達し,培養温度20℃においても培養4日目に5.1×10 9個/mlになった。しかしながら,30℃以上の培養では生菌数は培養3日目で最大の1.5×10 9個/mlであったが,35℃では10 9オーダーにまで達せず,40℃では培養の継続にしたがい菌の死滅が観察された。次に,これらの各培養温度における径時的培養液の10倍濃縮酢酸エチル抽出物について抗菌活性を測定したところ,15℃以下と30℃以上で培養した時には,これらの培養上清にはいずれも抗MRSA活性は観察されなかった。これらの結果から,Pseudomonas sp. MP-6株は5℃から35℃までの培養温度域では,いずれの温度でも増殖はするものの抗MRSA物質の生産性の点では,培養温度による影響を大きく受けることが示唆された。また,20℃での培養よりも25℃での培養の方がその培養上清中に強い抗MRSA活性が観察されたことにより,Pseudomonas sp. MP-6株は25℃で培養した時に効率的に抗MRSA物質を産生することが明らかとなった。さらに,20℃と25℃での培養培養では,いずれも培養3日目に抗MRSA活性が最大となり,培養の際にはエアレーションもその抗MRSA物質の産生量に大きく影響を及ぼすことも明らかとなった。
索引語分離海洋細菌Pseudomonas;抗菌物質;産生;メチシリン耐性黄色ブドウ球菌;抗菌物質産生;至適培養条件
引用文献数21
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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