室内飼育におけるウシモツゴの繁殖特性

室内飼育におけるウシモツゴの繁殖特性

レコードナンバー812589論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20028619NACSIS書誌IDAA1216507X
著者名望月 聖子
大原 健一
書誌名岐阜県河川環境研究所研究報告 = Report of Gifu Prefectural Research Institute for Freshwater Fish and Aquatic Environments
発行元岐阜県河川環境研究所
巻号,ページ56号, p.15-21(2011-03)ISSN18807437
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抄録ウシモツゴ(Pseudorasbora pumila subsp.)はP. pumilaの1亜種(未記載)で日本固有の淡水魚であり、本種と別亜種にシナイモツゴ(P. p. pumila)がある。モツゴ(P. parva)に似ているが、側線が不完全(側線有孔鱗は前方の3~5枚)であることで識別される(細谷,2000)。中村(1969)により、1960年代における本亜種の分布は「中部地方の太平洋側の一部、揖斐川、木曽川・長良川水系の下流地方から名古屋市付近に至る濃尾平野」となっている。しかし、1990年代に確認された生息地は、10ヶ所に満たないごく限られた溜池であった(前畑,1997)。1980年代初頭には岐阜県養老町と大垣市にも分布していたが、その後生息地の埋め立て等により両生息地とも消滅している(前畑,1997)。本亜種の急減の主たる原因は、工業団地の造成や圃場整備事業による溜池の埋め立てや老朽溜池の大規模な改修工事、工事後のコンクリートの灰汁の溶出などが挙げられている(前畑,2003)。また、1980年代以降は北米原産の捕食者オオクチバスの侵入が減少率を加速させている(前畑,2003)。これらのことから、環境省のレッドリストにおいては、本種は絶滅危惧IA類に指定され、岐阜県レッドリストでは絶滅危惧I類に指定されている(http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html)。しかしながら、実際に具体的な保護対策はほとんど進んでおらず、早急な対策が求められてきた。そこで、岐阜県河川環境研究所では、2005年より岐阜・美濃生態系研究会、岐阜県世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ、関市、美濃市および岐阜県博物館と協働で「ウシモツゴを守る会」を立ち上げ、ウシモツゴの保全を図るための積極的な保全活動を行っている。その活動において、ウツモツゴを遺伝的多様性に配慮した方法で人工繁殖させ、この繁殖個体の野生復帰活動を継続中である。そこで本研究では、2系統(関市産と美濃市産)のウシモツゴの繁殖特性について明らかにすることを目的として実施したところ2系統における繁殖特性について、基礎的知見が得られたので報告する。
索引語ウシモツゴ;室内飼育;繁殖特性
引用文献数7
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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