天山山脈北麓コヨンド谷(キルギス共和国サリチャット・エルタシュ自然保護区)の高山草原における植生概況
天山山脈北麓コヨンド谷(キルギス共和国サリチャット・エルタシュ自然保護区)の高山草原における植生概況
レコードナンバー | 812712 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20010647 | NACSIS書誌ID | AA11845727 |
著者名 | 荒瀬 輝夫 泉山 茂之 渡辺 悌二 Anarbaev M. | ||
書誌名 | 信州大学農学部AFC報告 | ||
別誌名 | Bulletin Shinshu University Alpine Field Center 信州大学農学部アルプス圏フィールド科学教育研究センター報告 | ||
発行元 | 信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター | ||
巻号,ページ | 9号, p.75-82(2011-03) | ISSN | 13487892 |
全文表示 | PDFファイル (896KB) | ||
抄録 | 野生動物生態調査の一環として,天山山脈北麓コヨンド谷(キルギス共和国サリチャット・エルタシュ自然保護区)において,高山草原の植生調査を行った。併せて,植物資源の利用について住民への聞き取りを行なった。この地域では,ウマとヒツジの放牧が行なわれ,マルコポーロシープ(アルガリ)やオオカミ等の野生動物も生息しているが,野生生物,気象,生活の情報はほとんどない状況である。ベースキャンプ(標高3,400m)周辺に帯状区をとり,約100mおきに右岸・左岸5地点ずつのプロット(2m×2m)を設けた。現地踏査による植物群落調査を2010年10月に行なった。その結果,5科12種の草本植物が確認され,低温や乾燥に適応した形態的特徴を有していた。植被率は0~50%で,斜面方位によって植物群落の分布は異なり,右岸(北東斜面)では,川からの距離に伴って植被率が減少したが,左岸(南西斜面)ではその関係は認められなかった。現地では燃料として乾燥した家畜の糞が使われ,乾燥地における限られた植物資源をうまく利用した生活が観察された。 | ||
索引語 | 植被率;乾燥;植物資源;利用;生活;右岸;5科12種;低温;野生動物;植物群落 | ||
引用文献数 | 22 | 登録日 | 2012年12月06日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |