キジハタの親魚養成と卵質判定に関する問題点

キジハタの親魚養成と卵質判定に関する問題点

レコードナンバー813068論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00010505NACSIS書誌IDAN1016441X
著者名濱本 俊策
横川 浩治
栩野 元秀
書誌名香川県水産試験場研究報告
別誌名Bull. Kagawa Pref. Fish. Exp. Stn.
香水試研報
発行元香川県水産試験場
巻号,ページ2号, p.13-22(1986-04)ISSN09107045
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抄録1983年から1984年にかけてキジハタ成魚を合計291尾入手し、魚体の各部位や生殖腺を計測・観察した後、一部を採卵用親魚として養成し、天然魚との比較を行った。同時に、自然産卵によって得られた受精卵の、卵質判定に関する問題点についても検討を加えた。1. 天然魚の肥満度は冬期と7月以外は平均約29で大きな変動はみられなかったが、5~6月の入手個体でみると小型魚ほど変異が大きく、また大型魚ほど全体として高い値を示した。2. 越冬後における養成親魚の肥満度の変化から、越冬中に加温および投餌をする方が、しない場合よりも以後の成熟・産卵に好結果をもたらすものと予想された。3. 親魚の養成餌料については、魚肉のみならず甲殻類の適切な利用方法を検討すると同時に、飼育方法、主として越冬中の飼育環境も改善する必要があろう。4. GSIは天然魚、養成親魚ともに雌は7月上旬から8月上旬にかけて、それぞれ12.3、10.3と高い値を示す個体があり、その差はほとんど認められなかったが、雄は年間を通じて低く、いずれも1.0以下であった。5. 天然魚の性比は雄が8%、両性が5%で残りの87%が雌であり、特に体長21cm以下はすべて雌であった。6. 養成親魚では雌:雄の比率は1年目が39:13、2年目には35:20となり、体長約25cm(体重約500g)を境に性転換する個体が増加するようであった。7. 1985年は67尾の養成親魚により、7月6日から9月3日までの延べ60日間で合計5,031.6万粒を採卵し、平均浮上率は24.5%、浮上卵の平均ふ化率は89.2%であった。8. 産卵量は水温24~26℃の7月下旬が最も多く、それ以後は漸減し、卵径も次第に小型化していった。9. 採取した卵は、卵径が大きい群ほど浮上率は高かったが、平均卵径とふ化率との間には相関関係は認められなかった。また、卵径と油球径との間には高い相関関係が認められ、期間中の全平均値はそれぞれ0.758mm、0.156mmであった。10. 卵容積に占める油球容積の比率をOVI(油球容積指数)として、浮上率、ふ化率との関係をみたが、いずれも相関関係は認められなかった。今後正常卵の判別手法の一つとして、他の方法も含めて検討が必要と考えられた。
索引語キジハタ;親魚養成;卵質判定;問題点;キジ
引用文献数11
登録日2012年12月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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