クロダイ仔魚のいわゆる腹部膨満症発生要因に関する研究(1)
クロダイ仔魚のいわゆる腹部膨満症発生要因に関する研究(1)
レコードナンバー | 813075 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00010505 | NACSIS書誌ID | AN1016441X |
論文副題 | シオミズツボワムシ培養過程の細菌汚染 | ||
著者名 | 松本 紀男 安部 昌明 野坂 克己 | ||
書誌名 | 香川県水産試験場研究報告 | ||
別誌名 | Bull. Kagawa Pref. Fish. Exp. Stn. 香水試研報 | ||
発行元 | 香川県水産試験場 | ||
巻号,ページ | 3号, p.9-17(1988-03) | ISSN | 09107045 |
全文表示 | PDFファイル (525KB) | ||
抄録 | 1 クロダイ種苗生産時期の、バッチ方式のワムシ培養過程における細菌数を調査した。その結果、BTBティポール寒天培地で恒常的に10 2~10 3/100個体の生菌数が検出された。2 バッチ方式培養過程中のワムシ体内菌数の経時変化は、接種後6時間はやや減少し、1日あるいは2日後には接種時を上回り、その後ゆるやかに減少した。一方、V. alginoliticusは接種ワムシからの検出の有無にかかわらず、1日後には必ず検出され、しかも体内・培養水中ともに菌数は最高値を示した。3 栄養強化過程(以下2次培養)における24時間後のワムシの体内菌数はやや増加がみられる程度であるが、V. alginoliticusの占める割合は急激に高くなった。4 2次培養においてV. alginoliticusは培養開始後6時間では増加はみられなかった。このことから現行の24時間以上の培養時間を大幅に短縮することによって、投餌するワムシのV. alginoliticus保有菌数を減少させることは可能と思われた。5 ワムシの菌減少処理法を検討し、滅菌海水とニフルスチレン酸ナトリウムのそれぞれ1時間の浸漬処理は、現行の2次培養の24時間後と比較して体内菌数は1オーダー低かった。6 回収時のろ過海水による30分間のワムシ洗浄によって、体内菌数は1オーダー程度減少することが認められた。しかし、このワムシをさらに2次培養すると、24時間後の体内菌数は洗浄しない場合と変わらぬ菌数となった。7 2次培養槽のろ過装置の効果は、槽内における縣濁物の除去能力の向上によって、ワムシの体内菌数は減少することが認められた。 | ||
索引語 | クロダイ仔魚;腹部膨満症発生要因;研究;シオミズツボワムシ培養過程;細菌汚染 | ||
引用文献数 | 11 | 登録日 | 2012年12月03日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |