アゲマキの生態(8)

アゲマキの生態(8)

レコードナンバー813154論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012373NACSIS書誌IDAN10412839
論文副題ワラスボによる食害
著者名吉本 宗央
書誌名佐賀県有明水産振興センター研究報告 = Bulletin of Saga Prefectural Ariake Fisheries Research and Development Center
別誌名Bull. Saga Prefect. Ariake Fish. Res. Dev. Cent.
佐有水試研報
発行元佐賀県有明水産振興センター
巻号,ページ16号, p.7-14(1994-03)ISSN09191143
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抄録1. ワラスボによるアゲマキの食害について実証するため、アゲマキ漁場周辺の干潟でワラスボを採捕し、その消化管内容物を調査した。2. ワラスボの消化管長は全長の約50%、胃長は消化管の12%を占めた。内臓重量は魚体重の約9%、消化管重量は魚体重の約5%である。採捕したワラスボの29%が飽食個体であり、空胃時と比較して胃は拡張し消化管重量は重くなっていた。3. 飽食個体の大半(67%)はアゲマキを捕食したことによるもので、他にはフジツボやヤマトオサガニなどで飽食している例があった。4. 採捕したワラスボのうちアゲマキを捕食していた個体の割合(捕食率)は、平均して30.2%であった。ワラスボ1尾当り1個以内のアゲマキ成貝が捕食されていた。捕食個体の半数でアゲマキ生体の1/3以上が捕食され、全て胃内に存在した。ワラスボ消化管内のアゲマキの被捕食部分は軟体部のみで、この中には殻は全く混入していなかった。5. アゲマキの被捕食部位としては水管が捕食されていることが多く、斧足はそれほど捕食されていなかった。このことから、ワラスボはアゲマキが斧足を下、水管を上にして生息孔内にいるのに対し、上部から貝の後端に食い付くことが多いのではないかと推測された。6. 1993年調査では4月にアゲマキを移殖してから1か月後にはワラスボによる食害が発生し、8月頃まで続いた。この間、客土による防除や定期的な採捕を行なったにもかかわらず、ワラスボによる食害数は移殖数の1割以上と推定された。一般に、ワラスボによる食害は無視できない大きさであると推測された。7. 客土(砂)によるワラスボ防除効果は一応は認められたが、それは浮泥の堆積等によって減殺されると思われた。
索引語アゲマキ;ワラスボ;生態;食害
引用文献数6
登録日2012年12月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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