琉球在来豚(アグー)の効率的繁殖技術の確立(1)

琉球在来豚(アグー)の効率的繁殖技術の確立(1)

レコードナンバー813219論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20031758NACSIS書誌IDAA12193687
論文副題ブタ凍結精液作製時の室温放置に用いる精子処理液と放置時間の検討
著者名仲村 敏
大城 まどか
稲嶺 修
鈴木 直人
吉元 哲兵
建本 秀樹
渡慶次 功
玉代勢 秀正
書誌名試験研究報告
別誌名Bulletin of the Okinawa Prefectural Livestock and Grassland Reserch Center
Bulletin of the Okinawa Prefectural Livestock and Grassland Research Center
Bulletin of the Okinawa Prefectural Livestock and Grassland Rese[a]rch Center
沖縄県畜産研究センター試験研究報告
発行元沖縄県畜産研究センター
巻号,ページ43号, p.12-20(2006-12)ISSN18836496
全文表示PDFファイル (4843KB) 
抄録琉球在来豚アグー(アグー)精子に適した凍結保存技術を確立するため,アグーおよびランドレースの射出精液を供試して,以下の2つの試験を行った。試験1は凍結処理前の室温放置時に用いる精子処理液の違いが,凍結・融解後の精子性状に及ぼす影響について検討した。精子処理液は,精漿液(SP),モデナ液(Modena),Beltsville thawing solution(BTS),D-Glucose-PBS(D-PBS)およびCa-and Mg-free Tyrode solution(mTyrode)の5種類の溶液で比較した。試験2は凍結処理前の室温放置時間の違いが,凍結・融解後の精子性状へ及ぼす影響について検討した。室温放置時間は,室温放置なし(0時間),1および2時間の3区分で比較した。各試験の結果は以下のとおりであった。1. アグー精子はBTSを用いて室温放置した場合に,運動精子率(Motile),前進運動精子率(Progressive),精子細胞膜正常率およびアクロシン活性が他の精子処理液に比べ高い値であった。2. ランドレース精子はModena使用して室温放置した場合に,Motile,融解後60分のProgressiveが他の精子処理液に比べ有意(P<0.05)に高かった。しかし,精子細胞膜正常率,アクロシン活性は精子処理液間にほとんど差はなく,各精子性状検査で一致した成績は得られなかった。3. アグー精子は室温放置0時間区が,1および2時間区よりMotileおよびProgressiveが高く維持される傾向を示し,精子細胞膜正常率,アクロシン活性および体外受精における精子侵入率も有意(P>0.05)に高い値を示した。また,室温放置時間が短いほど精子性状性が高く維持される傾向にあった。4. ランドレース精子は室温放置0時間区が,1および2時間区よりMotileおよびProgressiveが高く維持される傾向を示した。しかし,精子細胞膜正常率,アクロシン活性および体外受精における精子侵入率は,各室温放置時間区間に差は認められなかった。以上のことから,ランドレースでは精子処理液や室温放置時間について, 一致した評価が得られなかった。しかし,アグー精子の場合は,採精後素早く精漿を除去し,BTSを添加・洗浄した後,室温放置なしで希釈液を加え,冷却・凍結処理を行うことが有効な方法であると示唆された。
索引語放置時間;琉球在来豚;効率的繁殖技術;確立;室温放置;精子処理液;検討
引用文献数13
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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