焼酎原料「黄金千貫」の葉片および葉柄を用いた形質転換体作出に向けたプロトコール確立へのアプローチ

焼酎原料「黄金千貫」の葉片および葉柄を用いた形質転換体作出に向けたプロトコール確立へのアプローチ

レコードナンバー813439論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20010095NACSIS書誌IDAA11836271
著者名西村 佳子
杜 召生
石井 修平
田中 佑樹
陳 蘭荘
書誌名南九州大学研究報告. A, 自然科学編 = Bulletin of Minamikyushu University. A, Natural science
発行元南九州大学
巻号,ページ41号, p.75-83(2011-04)ISSN1348639X
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抄録南九州地方で焼酎の原料として使われる「黄金千貫」を供試して,本研究室で単離したアポミクシス性特異的遺伝子ASG-1を導入し,種子繁殖の可能性を探ることを目的として,まず植物体再生のための初歩実験を行った。そこで「黄金千貫」に適した培養系を確立するために,既存手法を基本として諸条件の改変を加えながらカルス形成率,不定胚・多芽体・不定根形成の有無や形成期間などにおよぼす基本培地,ホルモンの濃度およびその組み合わせについて比較・検討を行った。葉片由来のカルス形成においてはLS(2,4-dichlorophenoxy acetic acid: 0.5mg/l,Abscisic acid: 2.0mg/l,Yeast Extract: 0.3%)で83.3%,LS(Picloram: 1.0mg/l)では90.0%となり,またLS(4-fluorophenoxy acetic acid: 1.0mg/l)では96.8%といずれも高い形成率を示した。また「黄金千貫」・「なると金時」・「ベニアズマ」の3品種において,カルス形成率に培地ごとに差があり,品種間にも差異があることが明らかになった。異なる培地における不定胚誘導カルスから不定胚形成までの期間では,LS(Picloram: 1.0mg/l)は,LS(2,4-D: 1.0mg/l)と比べて不定胚誘導期間が3分の1に,多芽体形成までの期間も2分の1に短縮され,初期培養にPicloramを用いることで培養サイクル期間の大幅な短縮が見られた。MS培地での葉片培養におけるPicloramの最適濃度試験では2.0mg/lで平均生重量が著しく増加し,またYeast Extractの添加試験では0.3%~0.5%の範囲で効果が顕著に見られ,0.7%では逆にカルス生重量が減少した。本研究では,初めて「黄金千貫」に関した植物再生のプロトコールを作成することができた。
索引語焼酎原料;葉片;葉柄;形質転換体作出;プロトコール確立;アプローチ
引用文献数20
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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