牛乳中に含まれる自然抗体の腸内細菌叢に及ぼす影響

牛乳中に含まれる自然抗体の腸内細菌叢に及ぼす影響

レコードナンバー813558論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012295NACSIS書誌IDAN10467499
著者名岩附 聡
木島 佳子
塩野谷 博
書誌名日本食品科学工学会誌
別誌名日本食品科学工学会誌
発行元日本食品科学工学会
巻号,ページ58巻・ 6号, p.236-244(2011-06)ISSN1341027X
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抄録ヒト病原菌に対する抗体の摂取により、腸内細菌叢の改善が期待できるが、その情報は乏しい.我々は、ヒト病原菌に対するミルク由来の自然抗体を多く含む乳清蛋白を中高年健常人ボランティアに投与し、糞便細菌叢の変化をT-RFLP法とFISH法により解析した.T-RFLP法では、腸内細菌は29のOTU(菌の分類群)に分けられ、ミルク抗体の3週間の摂取により減少した菌はOTU369(クロストリジウムクラスターIV)、OTU469(バクテロイデス)、OTU853(バクテロイデス)であった.また、増加した菌はOTU366(バクテロイデス)、OTU443(菌名未定)、OTU995(クロストリジウムサブクラスターXIVa)で、ビフィズス菌、乳酸桿菌その他には影響が見られなかった.FISH法による解析は、ミルク抗体の影響を8週にわたり行った.全細菌数およびビフィズス菌には影響しなかった.大腸菌、ディフィシル菌、ウエルシュ菌は減少したのに対し、バクテロイデスとプレボテーラ、フラジリス菌、乳酸桿菌は増加した.ミルク抗体の糞便中への回収を測定すると、摂取したミルク抗体320mgの800μg(0.24%)が糞便中に回収された.ミルク抗体による腸内細菌叢への影響をエンドトキシンのトランスロケーション、関節リウマチの改善作用との関係について考察した.
索引語自然抗体;腸内細菌叢;影響
引用文献数44
登録日2012年12月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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