スケトウダラ太平洋系群の資源変動におよぼす成魚期の海洋環境の彰響に関する研究

スケトウダラ太平洋系群の資源変動におよぼす成魚期の海洋環境の彰響に関する研究

レコードナンバー814342論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20039028NACSIS書誌IDAA12497659
著者名志田 修
書誌名北海道水産試験場研究報告 = Scientific reports of Hokkaido Fisheries Research Institutes
別誌名Sci. Rep. Hokkaido Fish. Res. Inst
北水試研報
発行元北海道立総合研究機構水産研究本部
巻号,ページ79号, p.1-75(2011-03)ISSN21853290
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抄録スケトウダラ太平洋系群は北日本の太平洋沿岸に分布する重要な漁獲対象資源であり、適切な資源状態の評価に加え、近年注目されている環境の影響を考慮した資源変動機構の解明とその知見に基づく資源管理方法の策定が求められている。本系群では資源変動機構の解明に向けて、その主因である加入量決定に影響を与える因子をスイッチとしたコンセプトモデルが示されている。そこで本研究は、主たる漁獲対象である産卵親魚期を対象とし、この期のスイッチと考えられる産卵時期および場所の変動とそれに与える海洋環境の影響、また分布と漁業の関係について明らかにすることを目的とした。研究に使用した産卵親魚の分布状態および量は、1998年~2008年に主産卵場である日高湾において計量魚群探知機を用いて調べた。得られた分布データは地理情報システムを使用して海洋観測データと統合解析した。その結果、産卵親魚は索餌場の道東海域から低温低層水に沿って日高湾に来遊し、産卵期に大陸棚上に移動して親潮水およびその変質水中で産卵すること、産卵後は親潮水に沿って索餌場に移動することが示された。さらに、日高湾への来遊時期は魚のサイズと索餌期における水温および餌動物プランクトン量の影響を受けて変動し、日高湾における産卵場所は産卵期に流入する寒冷な沿岸親潮水の分布状態の影響をうけて変動することが示唆された。また、このような魚の来遊時期や分布の変化を反映して、本種の主要な漁業である刺網と沖合底曳網の漁獲量が変動することが明らかとなった。これらの知見は、スケトウダラ太平洋系群の資源変動機構の解明に向けて有益な情報をもたらすことができ、資源管理方策を検討する上でも重要な示唆を与えるものであった。今後、本研究の結果をベースに他の成長段階における研究結果を統合することにより、太平洋系群の資源変動機構に及ぼす環境の影響をさらに解明することができると期待される。
索引語変動;影響;資源変動機構;解明;日高湾;索餌場;産卵期;親潮水;分布;海洋環境
引用文献数102
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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