高温・高湿条件下でエゴマ種実添加飼料を保存するためのエゴマ種実焙煎処理の有効性について

高温・高湿条件下でエゴマ種実添加飼料を保存するためのエゴマ種実焙煎処理の有効性について

レコードナンバー814449論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011654NACSIS書誌IDAN10202971
著者名山田 未知
中村 フチ子
西牧 由佳
宮本 拓平
半沢 伸治
山田 幸二
大槻 健治
佐藤 茂次
松井 滋
書誌名日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science
発行元日本養豚学会
巻号,ページ48巻・ 3号, p.134-142(2011-09)ISSN0913882X
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抄録エゴマ種実添加飼料の保存性向上技術開発のため、未処理のエゴマ種実を3%添加した飼料および熔煎したエゴマ種実を3%添加した飼料について、温度30℃、湿度80%に設定した恒温・恒湿器内で5週間保存し、 その脂質性状の変化を検討した。またこれらエゴマ飼料(NPS5飼料)、培煎エゴマ飼料(RPS5飼料)と保存していないエゴマ飼料(NPSO飼料)の肥育豚への給与試験も併せて行った。保存試験において、各保存飼料の酸価は、エゴマ飼料に比べ熔煎エゴマ飼料が低い値を示しながらも、保存期間が長くなるに伴いその値は高くなり、両飼料とも保存前と2週目(P<0.05)及び5週目(P<0.05)間に有意な差が見られた。過酸化物価は、両飼料とも保存期間に伴う変化は見られなかった。各保存飼料の脂質含量は、エゴマ飼料において、保存前及び2週目に比べ5週目が有意に低い値を示し(P<0.05)、その脂肪酸組成も、C18:3が保存前に比べ5週目で有意に低い値を示した(P<0.05)。その結果としてn-6/n-3比が保存前に比べ5週目で有意に高い値を示した(P<0.05)。熔煎エゴマ飼料においては、C18:2で2週目に比べ5週目が有意に高い値を示したが(P<0.05)、脂質含量及びその他の脂肪酸は、保存前から5週目まで有意な変化は見られなかった。給与試験においては、一日平均増体量でRPS5区がNPSO区に比べ有意に高い値を示した(P<0.05)。また給与豚の脂肪組織における脂肪酸組成では、腎臓周囲脂肪でC14:0およびC16:0がNPS5区に比べRPS5区で有意に低い値を示した(P<0.05)。腎臓周囲脂肪および背脂肪のC18:3ではNPSO区に比べNPS5区で有意に低い値を示し(P<0.05)、 n-6/n-3比ではNPSO区に比べNPS5区が有意に高い値を示した(P<0.05)。さらに筋肉内脂質においては、C18:3でNPSO区に比べNPS5区で有意に低い値を示した(P<0.05)。しかしNPSO区とRPS5区間の腎臓周囲脂肪、背脂肪、筋肉内脂質の脂肪酸組成については有意な差は見られなかった。以上のことから、本研究の保存条件下において、エゴマ飼料は脂質の変性が見られたものの、熔煎エゴマ飼料は大きな変化は見られなかったことが明らかとなり、エゴマの焙煎処理は脂質の酸化抑制に効果があることが考えられた。
索引語高温;高湿条件下;エゴマ種実添加飼料;保存;エゴマ種実焙煎処理;有効性
引用文献数15
登録日2012年12月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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