地理情報システム (Geographic Information System;GIS) を用いた島根県における救急搬送カバー率に関する検討
地理情報システム (Geographic Information System;GIS) を用いた島根県における救急搬送カバー率に関する検討
レコードナンバー | 814638 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00011651 | NACSIS書誌ID | AN00196216 |
著者名 | 木村 義成 濱野 強 塩飽 邦憲 | ||
書誌名 | 日本農村医学会雑誌 | ||
別誌名 | 日本農村医学会雑誌 Journal of the Japanese Association of Rural Medicine | ||
発行元 | [出版者不明] | ||
巻号,ページ | 60巻・ 2号, p.66-75(2011-07) | ISSN | 04682513 |
全文表示 | PDFファイル (862KB) | ||
抄録 | 中山間地域を多く抱える島根県においては、医師不足による救急告示病院の減少により救急搬送時間の長時間化が懸念されている。そこで、地理情報システム(Geographic Information System;GIS)を用いて、島根県における島嶼部を除く救急医療機関へのアクセシビリティについて二次医療圏を分析単位として検討した。本研究では、救急車による救急医療機関への搬送時間(現場到着から病院への収容にかかる時間)をGISソフトを用いて実際の道路状況による速度を考慮して算出した。この搬送時間により地域を分類し、各地域に居住する人口割合を算出してアクセシビリティを評価した。その結果、地形により医療機関までの直線距離と搬送時間に解離を認めた。さらに、県東部(松江、出雲、雲南)の医療圏と比較すると、県中央部(大田)および県西部(益田、浜田)の医療圏では、救急搬送に30分以上の時間を要する地域に居住する住民の割合が多く、救急医療機関へのアクセス時間の東西格差が観察された。また、大田医療圏に属する大田市立病院の救急告示病院取下げによって、大田医療圏の住民の多くが救急搬送時間の延長を余儀なくされていると推定された。本研究により、地域保健医療計画においては、医師等の医療資源の配分に、地域毎の医療機関へのアクセシビリティを加えた検討が必要と考えられた。 | ||
索引語 | GIS;地理情報システム;Information;System;島根県;救急搬送カバー率;検討 | ||
引用文献数 | 12 | 登録日 | 2012年12月03日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |