圧縮処理等を活用した県産材の性能向上技術の開発

圧縮処理等を活用した県産材の性能向上技術の開発

レコードナンバー814891論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20037564NACSIS書誌IDAA12417230
著者名渡部 秀行
遠藤 啓二郎
書誌名福島県林業研究センター研究報告 = Bulletin of the Fukushima Prefectural Forestry Research Centre
別誌名福島林研研報
Bull. Fukushima Pref. Forestry Res. Ctr.
発行元福島県林業研究センター
巻号,ページ44号, p.51-62(2011-11)ISSN13471406
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抄録県産スギ材を外装材や内装材の床暖罪用フローリングに利用するため、熱ロールプレス処理による表面圧密処理材の製造条件検討と性能評価を行い、以下の結果を得た。(1)スギ熱ロールプレス処理材の水中浸せきにおける材厚の回復率は、辺材よりも心材の方が小さい値を示し、熱ロールプレス処理前の試験片初期含水率が0~12%範囲では、含水率が高いほど心辺材の回復率の差は大きい傾向があった。処理後の木材に外圧をかけて圧力を除いた時に反力により戻った量(以下スプリングバック量という)は辺材より心材が高い値となった。(2)耐水性と耐候性を向上させることを目的として乾性油を塗布後、熱ロールプレス処理を行った結果、基材の表面性状でラフソーン表面処理がプレーナー表面処理より、少ない塗布回数で、耐水性を確保できることがわかった。(3)乾性油塗装及び熱ロールプレス処理材のウェザーメーターによる促進耐候試験の結果では、アマニ油及びエ油と比較して、キリ油が耐候性に優れるものと判断された。また、キリ油を塗布処理してから熱ロールプレス処理を行い、市販木材保護塗料を上塗り塗装した場合、促進耐候性試験1,000時間後の色差が4.0と比較的良好な結果を示したが、屋外曝露試験では、12ヶ月後に全数で表面汚染の発生が認められ、屋外利用は困難であることが判明した。(4)スギ材を床暖房用フローリングとして利用するため、熱ロールプレス加工による効果の確認試験を実施した結果、熱ロールプレス加工は、処理を行わない場合と比較して、隙間量が小さい値で推移することを確認した。フローリング材の木取り(心材・辺材)による選別を行い、人工乾燥直後の板材の含水率管理を厳密に実施することにより、隙間の発生量を低減することが可能であることがわかった。県内関係企業の協力を得て、スギ床暖房用フローリングの実用化試験による熱ロールプレス圧密処理、木取り方法等による検討を実施した。スギ床暖房用フローリングは心材部を使用し、熱ロールプレス処理した条件において、日本フローリング工業会の適合基準(0.7mm以下)と判断される試験結果を得た。
索引語圧縮処理;活用;県産材;性能向上技術;開発
引用文献数6
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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