ゴマにおけるタバコカスミカメNesidiocoris tenuis(Reuter)(カメムシ目:カスミカメムシ科)の繁殖能力

ゴマにおけるタバコカスミカメNesidiocoris tenuis(Reuter)(カメムシ目:カスミカメムシ科)の繁殖能力

レコードナンバー815071論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014825NACSIS書誌IDAN00186121
著者名中石 一英
福井 康弘
荒川 良
書誌名日本応用動物昆虫学会誌
別誌名Japanese journal of applied entomology and zoology
日本応用動物昆虫学会誌
巻号,ページ55巻・ 4号, p.199-205(2011-11)ISSN00214914
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抄録野外の餌動物がほとんど発生していないゴマにタバコカスミカメが大発生し世代交代することが観察されたことから、本種はゴマで増殖が可能と推測された.そこで、ゴマでタバコカスミカメは増殖が可能であるか否かを知るとともに、キュウリ、ナス、トマトおよびピーマンでの増殖についても検討した.餌にゴマ、キュウリ、ナス、トマトまたはピーマンの葉を与えた区、それとゴマの葉とともにスジコナマダラメイガ解凍卵を与えた区を設け、タバコカスミカメを飼育し、繁殖能力を比較した.タバコカスミカメの卵から成虫までの生存率はゴマでは59.3%あり、ゴマとともにスジコナマダラメイガ解凍卵を与えても生存率は有意に高まらなかった.このゴマでの生存率はキュウリを与えた場合と有意差はなかったが、ナスより有意に高かった.また、トマトおよびピーマンでは成虫まで発育した個体は見られなかった.卵から成虫までの発育日数はゴマでは29.0日と、キュウリおよびナスに比較して有意に短かったが、ゴマとともにスジコナマダラメイガ解凍卵を与えると有意に短縮した.成虫の生存日数はゴマで雌が38.4日、雄が27.7日であり、ゴマとともにスジコナマダラメイガ解凍卵を与えても有意差は認められず、ゴマでの生存日数は他の植物と比較して有意に長かった.1雌当たり総産卵数はゴマでは63.6卵であったが、ゴマとともにスジコナマダラメイガ解凍卵を与えると166.4卵と有意に増加した.ゴマ以外の植物での1雌当たり総産卵数は4卵以下で、ゴマと比較して有意に少なかった.ゴマだけを与えた飼育から求めた日当たり内的自然増加率および30日当たり増殖倍率は、それぞれ0.0465および4.0であり、ゴマとスジコナマダラメイガ解凍卵を与えて得た0.0865および13.4に比較して小さかった.しかし、ゴマでは動物質の餌がなくてもタバコカスミカメは増殖できることが明らかになったことから、ゴマはタバコカスミカメのインセクタリープランツとして利用できる可能性が示された.
索引語タバコカスミカメNesidiocoris tenuis;ゴマ;カメムシ目;カスミカメムシ科;繁殖能力
引用文献数17
登録日2012年12月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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