濃厚洗米排水の保存性改善と飼料特性評価

濃厚洗米排水の保存性改善と飼料特性評価

レコードナンバー815163論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011654NACSIS書誌IDAN10202971
著者名立川 健治
大森 英之
田島 清
立川 洋
井尻 哲
川島 知之
書誌名日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science
発行元日本養豚学会
巻号,ページ48巻・ 4号, p.169-176(2011-12)ISSN0913882X
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抄録本研究の目的は、濃厚洗米排水の保存性を改善し、その飼料特性を評価することである。飼料添加物として認められているギ酸もしくはプロピオン酸を用いて濃厚洗米排水の保存方法を検討した。濃厚洗米排水に対して重量比でギ酸を0.3%、0.6%、1.5%、プロピオン酸を0.5%、1.5%、2.7%添加し、25℃で7日間保存して一般生菌、酵母、大腸菌群数を調査した。一般生菌数はギ酸を0.6%以上添加することにより回収直後の菌数を下回った。酵母数はギ酸を0.3%以上あるいはプロピオン酸を0.5%以上添加することにより、回収直後の菌数を下回った。大腸菌群はギ酸、プロピオン酸ともに全ての添加レベルにおいて検出されなかった。以上の結果から、ギ酸を0.6%添加する方法が濃厚洗米排水の鮮度保持方法として最適であると判断した。また、全国5ヵ所の精米工場から濃厚洗米排水を5検体ずつ回収し、化学成分を検査した。工場によって水分は91.6%から94.6%まで変動し、化学成分の含有量にも差がみられた。そのため、濃厚洗米排水を飼料原料として利用する場合は、留意する必要があることが分かった。続いて、消化試験を行い、濃厚洗米排水の消化率を調査した。平均体重25kgのLWD交雑種の去勢豚6頭を供試し、クロスオーバーモデルにあてはめた。試験区は基礎飼料22.2%に水77.8%を配合した対照区、基礎飼料12.5%に濃厚洗米排水87.5%を配合した濃厚洗米排水区とし、両区の飼料の乾物率が20%になるように設計した。濃厚洗米排水の成分ごとの消化率は、粗蛋白質85.7%、粗脂肪85.9%、NFE95.4%、粗繊維35.0%、ADFom42.8%、NDFom86.4%であり、成分と消化率から算出した可消化養分総量(TDN)は原物として6.9%、乾物換算で97.2%だった。この結果より、濃厚洗米排水が飼料原料として十分な栄養価をもつことが明らかとなった。
索引語濃厚洗米排水;保存性改善;飼料特性評価
引用文献数13
登録日2012年12月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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