我が国自生のスノキ属植物とブルーベリー栽培品種における植物組織培養と試験管外発根を利用したクローン増殖

我が国自生のスノキ属植物とブルーベリー栽培品種における植物組織培養と試験管外発根を利用したクローン増殖

レコードナンバー815383論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004168NACSIS書誌IDAA11608561
著者名山内(佐藤) 真希子
津田 浩利
荒木 啓輔
内田 飛香
安田 喜一
鉄村 琢哉
小松 春喜
國武 久登
書誌名園芸学研究
別誌名Horticultural research (Japan)
発行元園芸学会
巻号,ページ11巻・ 1号, p.13-19(2012-01)ISSN13472658
全文表示PDFファイル (4685KB) 
抄録ブルーベリーの育種素材として有望な,ナツハゼをはじめとする我が国自生スノキ属野生種において,植物組織培養と試験管外発根を利用したクローン増殖について検討した. まず,ナツハゼの腋芽からの多芽体誘導とその増殖について検討したところ, 5mg・L-1zeatinを添加したMW培地が多芽体誘導に最も効果的であり,在来野生種3種とブルーベリー3品種で5.6~40.6%の多芽体誘導率を得ることができた. また,増殖効率を高めるためには,2~3か月間隔で多芽体の継代培養を行うことが適当と考えられた. 次に,効率的な発根方法について検討したところ,IBA処理により根の形成が早くなる傾向が観察され,処理濃度が高くなるにつれて発根率は増加した. また,IBA無処理区と対照区においては, 2週間暗所で前培養した方が最初から明所で培養するよりも発根率が有意に高くなったものの,IBA処理区では光条件による差は認められなかった. さらに,人工気象器内において,未発根シュートを直接順化・育苗する試験管外発根一順化法を検討したところ, 'Redpearl’の発根率はシュートの長さによって差異が観察され, 1cmでは68.0%,2cm以上では90%以上の発根率を示した. さらに,難発根性のナツハゼにおいても順化1か月後に発根率48%以上,3cmに調整した処理区では72%という高い発根率を示した. 最後に,実用化を目的として,人工気象器の代わりに温室内の散水装置下での試験管外発根一順化法を試みた. その結果,順化2か月後の生存率は,ナツハゼ,‘Berkeley' および‘Redpearl'において,95.8,75.0および91.7%を示し,発根率はそれぞれ80.6,63.9および83.3%となり, 育成したナツハゼは順化約12か月後には圃場定値が可能な大きさに生長した.
索引語我が国自生;スノキ属植物;ブルーベリー栽培品種;植物組織培養;試験管外発根;利用;クローン増殖
引用文献数29
登録日2012年12月06日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat