ニワトリヒナの視床下部における食欲調節中枢の神経細胞の大きさと数に及ぼす甲状腺ホルモンの影響

ニワトリヒナの視床下部における食欲調節中枢の神経細胞の大きさと数に及ぼす甲状腺ホルモンの影響

レコードナンバー830932論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20036186NACSIS書誌IDAA12385338
著者名仁木 隆博
桝田 信也
芝田 猛
書誌名東海大学紀要. 農学部
別誌名Proceedings of School of Agriculture Tokai University
東海大学農学部紀要
発行元東海大学農学部
巻号,ページ31巻・ p.7-13(2012-02)ISSN18831516
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抄録本実験では10~11日齢時に外科的に甲状腺を除去することによって甲状腺ホルモンを欠如させ,食欲を減退させた雄ヒナ(白色レグホーン系コマーシャル)を用いて、視床下部における摂食中枢および飽満中枢の一つとしてそれぞれ知られている視床下部背内側核(nuc. dorsomedialis hypothalami:以下DMH)および視床下部下核(nuc. inferioris hypothalami:以下IH)における神経細胞の大きさと数を計測し,飼料摂取量に対する甲状腺ホルモンの影響と視床下部の食欲調節中枢との関係について検討した。実験区としては甲状腺除去(甲除),ホルモンの回復投与としての甲状腺自家移植(自家移植)および対照(無手術)の3区を設定した。甲除区は,自家移植区や対照区に比べて血漿中のT3,T4の濃度は明らかに少なく(P<0.01),一方では肝臓と腹腔内脂肪の重量は増加し,著しい甲状腺ホルモン欠如の状態を生じた。自家移植区と対照区はT3,T4の量,肝臓および腹腔内脂肪の重量ともに両区間で差のない値を示した。甲除区は,飼料摂取量および体重とも自家移植区,対照区より著しく少なく,この結果は甲状腺ホルモンの欠如によってもたらされたことが示された。一方,DMHおよびIHにおける神経細胞の大きさについては,DMHでは30日齢,50日齢のいずれにおいても3区間で差は認められなかった。これに対してIHでは,30日齢で甲除区は自家移植区より大きい傾向を示し,対照区に対し有意に大きい値であった(P<0.05)。しかし,50日齢では区間差は認められなかった。一方,細胞数についてDMHでは日齢によらず3区間では差は認められなかったが,IHでは30日齢で,甲除区が自家移植区より大きな値を示し,対照区に対しては有意に大きい値がみられた(P<0.05)。しかし,50日齢では区間差は認められなかった。さらに,自家移植区と対照区とでは細胞の大きさ,数ともにそれぞれの日齢において差は認められなかった。以上のことから,飼料摂取量が増加し,成長を続けているニワトリヒナで甲状腺ホルモンが欠如すると飼料摂取の増加が抑制され,成長は抑制されることが確かめられた。また,この飼料摂取の抑制にはIHにおける神経細胞の大きさや数が大きく影響を及ぼす可能性は少ないものと考えられた。
索引語甲;自家移植区;甲状腺ホルモン;大きさ;神経細胞;ニワトリヒナ;値;視床下部;影響;T3
引用文献数32
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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