樹脂処理外構材の野外暴露試験による耐久性評価(1)
樹脂処理外構材の野外暴露試験による耐久性評価(1)
レコードナンバー | 831354 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20036227 | NACSIS書誌ID | AA12387785 |
論文副題 | 生物被害,変形,変色 | ||
著者名 | 長谷川 益夫 榊原 伸泰 | ||
書誌名 | 富山県農林水産総合技術センター木材研究所研究報告 | ||
別誌名 | Bulletin of the Forest Products Research Institute, Toyama Prefectural Agricultural, Forestry & Fisheries Research Center | ||
発行元 | 富山県農林水産総合技術センター木材研究所 | ||
巻号,ページ | 4号, p.14-23(2012-03) | ISSN | 18833683 |
全文表示 | PDFファイル (888KB) | ||
抄録 | 木製遊具などに使用されるスギ、ベイマツ、ベイツガの円柱材(φ100mm)および角材(100mm角)に樹脂(ウレタン樹脂、エチレングリコール混合ウレタン樹脂)を減加圧注入処理し、富山県砺波市において野外暴露試験を10年間行った。被害度の耐用年数、暴露2年後までの材の幅の変化、暴露開始前の材の縦反り、暴露3年後までの材の変色について調べた。結果は、以下のとおりであった。1)人が頻繁に接触する木製遊具などの外構材は、従来の耐用限界被害度2.5では、部分的に激しい被害を含むため、利用者の不安感や事故の発生が懸念される。そのため、外観が重要な部位グループ(頂部など)に対しては耐用限界被害度を1とした。2)被害度の耐用年数は、頂部が最も短く、木製遊具の構成部材の目標耐用年数10年以上には達しなかった。無処理において、材形別の耐用年数では、角材が円柱材に比べて長く、樹種別の耐用年数では、角材においてベイマツ>スギ>ベイツガの順になった。また、樹脂処理による耐用年数の延長は、角材において、頂部では認められず、地際部ではウレタン樹脂処理(1~2年)に認められた。3)暴露2年後までの材の幅の変化は、いずれの処理においても、暴露期間の経過とともに小さくなる傾向が認められた。材の縦反りは、いずれの樹種でも、円柱材ウレタン樹脂処理が最も大きくなった。暴露3年後までの材の変色は、暴露初期1年間が大きく、樹脂処理による明度維持の効果は認められなかった。 | ||
索引語 | 材;耐用年数;角材;ベイツガ;変色;木製遊具;頂部;野外暴露試験;樹脂処理外構材;被害度 | ||
引用文献数 | 12 | 登録日 | 2013年10月08日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |