佐賀県における酪農主産地の移動に関する一考察

佐賀県における酪農主産地の移動に関する一考察

レコードナンバー831397論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011531NACSIS書誌IDAA11863117
著者名Ahmed J.U.
小林 恒夫
書誌名Coastal bioenvironment
発行元佐賀大学海浜台地生物環境研究センター
巻号,ページ18巻・ p.13-18(2012-12)ISSN13487175
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抄録日本では、稲作主産地が戦前の西日本から戦後は東日本に移動し、また高度成長期以降、野菜の主産地が首都圏から遠隔地の九州などに移動し、さらにはみかんの主産地がかつての静岡県・愛媛県・和歌山県のみでなく高度成長期以降は遠隔地の九州にも形成されたように、酪農においても各県内であっても主産地の移動・変化が少なからずあったことが推測される。ところで、このような主産地の移動を確認し、またその要因を探ることは、新たな主産地における関係部門の将来像を見定めていく一助になるものと考えられる。そこで本稿は、佐賀県内における酪農の主産地の移動・変化を確認し、その要因を探ることによって、中小規模の都府県酪農の将来展望に役立つ知見を得ることを目的とする。佐賀県内の農業地域は、佐賀平野、上場台地・唐津地域、その他地域(山麓・山間地域)の3つに類型化される。高度成長期以前の佐賀県内の酪農は佐賀平野を中心に水田酪農という形態で発展し、1960年には県内の乳用牛頭数の62%を占めていた。しかしその後、佐賀平野の水田酪農は衰退し、2005年にはその割合が33%に縮小した。他方、同期間に上場台地・唐津地域ではその割合が7%から40%に拡大した。しかしながらこのような佐賀県内の酪農の主産地の移動に関する研究はまだ手がけられていない。本稿はこのような動向を確認し、その要因を探ったものである。佐賀県内において酪農の主産地が佐賀平野から上場台地・唐津地域に移動した要因としては、佐賀平野における1960年代半ばの「新佐賀段階」形成に伴う酪農から稲作へのシフト、および都市化に伴う畜産公害の認識等による畜産(酪農)経営立地条件の悪化などであり、他方の上場・唐津地域における国営畑地開発事業に伴う飼料用作物栽培条件や畜産排泄物の畑地還元条件の改善等によるものであることを指摘した。
索引語主産地;移動;酪農;佐賀県内;佐賀平野;要因;唐津地域;高度成長期;確認;上場台地
引用文献数6
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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