アマニ給与が豚の発育及び肉質に与える効果(2)

アマニ給与が豚の発育及び肉質に与える効果(2)

レコードナンバー831960論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20024940NACSIS書誌IDAA1217406X
著者名鈴木 人志
佐々木 浩一
書誌名秋田県農林水産技術センター畜産試験場研究報告 = Bulletin of the Akita Prefectural Livestock Experiment Station
別誌名Bull. Akita Pref. Livest. Exp. Stn.
秋田畜試研報
発行元秋田県農林水産技術センター畜産試験場
巻号,ページ26号, p.20-27(2012-03)ISSN18826466
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抄録人の健康に良いとされる脂肪酸であるα-リノレン酸(C18:3)を多く含む健康志向に対応した高品質な豚肉生産技術を確立するため,群飼下の肥育後期豚にアマニを給与する場合の配合飼料へのアマニ添加率を検討した。なお,当場で生産技術を確立したアマニ給与豚肉の特徴である脂肪酸組成中α-リノレン酸割合が通常の3倍以上をアマニ給与効果の目標とした。配合飼料のみを給与した区(対照区)と,配合飼料に粉砕したアマニを重量比で2%添加した区(2%後期区)および2.5%添加した区(2.5%後期区)に三元交雑豚(LWD)を6頭ずつ配置し,群飼下で体重約70kgから105kgを超えるまで飼養し,屠畜後,枝肉成績,肉質および食味などを調査した。その結果,背脂肪内層の脂肪酸組成では,対照区に比べて,2%後期区および2.5%後期区のα-リノレン酸割合が有意に増加した(P<0.05)。2%後期区および2.5%後期区のα-リノレン酸割合は3.7%および4.3%であり,対照区の1.2%に対して3倍以上に増加した(2%区:約3.1培,2.5%区:約3.6培)。また,脂肪酸組成のうちパルミチン酸(C16:0)はアマニ給与により有意に低下し(P<0.05),多価不飽和脂肪酸は有意に増加した(P<0.05)。脂肪酸の比率であるn-6/n-3比は有意に低下し(P<0.05),対照区,2%後期区および2.5%区で9.8,3.5および2.9であった。脂肪融点は,アマニ給与によって有意に低下し(P<0.05),アマニを給与した区は対照区に比べて約2℃低くなった(対照区:42.4℃,2%後期区:40.2℃,2.5%後期区:40.4℃)。一日増体量,飼料要求率および枝肉成績,ならびに,肉質のうち肉色,脂肪色,筋肉内脂肪量,ドリップロス,クッキングロスおよび破断荷重には区間で有意な差はみられなかった。対照区と2.5%後期区の胸最長筋を加熱して官能評価を行った結果,2.5%後期区をおいしいと回答した人の割合は61%であった。対照区をおいしいと回答した人の割合は22%であり,過半数を超える6割の人がアマニを給与した豚肉をおいしいと評価した。以上より,配合飼料にアマニを2%,あるいは2.5%添加し,群飼した肥育後期の豚に給与することで,α-リノレン酸を通常の3倍以上含む高品質な豚肉生産が可能であると示唆された。
索引語後期区;アマニ;給与;P<配合飼料;アマニ給与;肉質;群飼下;割合;豚
引用文献数2
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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