始原生殖細胞および比内鶏判定マーカーを用いた比内鶏復元技術の確立(1)

始原生殖細胞および比内鶏判定マーカーを用いた比内鶏復元技術の確立(1)

レコードナンバー831961論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20024940NACSIS書誌IDAA1217406X
論文副題比内鶏DNA識別マーカーを用いた生殖系列キメラニワトリの判別
著者名力丸 宗弘
伊藤 なつき
中村 隼明
小野 愛美
高橋 大希
小松 恵
石塚 条次
松原 和衛
書誌名秋田県農林水産技術センター畜産試験場研究報告 = Bulletin of the Akita Prefectural Livestock Experiment Station
別誌名Bull. Akita Pref. Livest. Exp. Stn.
秋田畜試研報
発行元秋田県農林水産技術センター畜産試験場
巻号,ページ26号, p.28-44(2012-03)ISSN18826466
全文表示PDFファイル (1174KB) 
抄録始原生殖細胞(PGCs)を利用した生殖系列キメラニワトリの作出法は,ニワトリ遺伝資源の保存・復元のための有効な手法である。生殖系列キメラニワトリの判別は,検定交雑によるドナーと宿主の羽色の違いを利用した方法が主流であるが,この方法では判別に長期間を要するうえ,労力を費やす。そのため,より簡便でかつ精度の高い分子学的手法を利用したキメラニワトリの判別法の開発が求められている。本研究では,以前開発した比内鶏のDNA識別マーカー(RikimaruとTakahashi2007)が,生殖系列キメラニワトリの判別に応用可能かどうか検証することを目的とした。比内鶏のDNA識別マーカーの一つであるABR0633を用いて,比内鶏と白色レグホーンとの識別が可能であったため,これらをそれぞれドナーならびに宿主として用いた。比内鶏の初期胚生殖巣より採取したPGCsを白色レグホーン胚の胚盤下腔あるいは血流中へ移植することにより,生殖系列キメラニワトリの作出を試みた。生殖系列キメラニワトリの判別が可能かどうか検証するため,雄の操作個体より両方の精巣の一部を採取し,DNA解析をおこなった。続いて,性成熟した雄の操作個体より精液を採取し,DNA解析をおこない,同時に雌の比内鶏へ人工授精し,後代検定をおこなった。DNA解析の結果,いずれの操作個体においても精巣組織からドナー由来の対立遺伝子は検出されなかった。しかし,PGCsを初期胚血流中へ移植した雄の操作個体(2/2)の精液中からドナーに用いた比内鶏の対立遺伝子が検出された。また,後代検定の結果,上記の操作個体2羽からそれぞれドナーPGCsに由来する後代が得られた。さらに,羽色から比内鶏であると判断された後代のDNA解析をおこなった結果,ドナー由来の対立遺伝子のみが検出されたことから,形態学的ならびに分子学的に比内鶏であることが確認された。以上の結果から,比内鶏DNA識別マーカーは生殖系列キメラニワトリの判別に有効であり,本手法によって後代検定に要する時間や労力を削減できることが示唆された。
索引語生殖系列キメラニワトリ;比内鶏;判別;操作個体;DNA解析;結果;後代;ドナー;利用;雄
引用文献数37
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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