宮崎県かつお一本釣漁船における漁況変化

宮崎県かつお一本釣漁船における漁況変化

レコードナンバー831975論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005643NACSIS書誌IDAN00177164
著者名東 明浩
書誌名宮崎県水産試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Miyazaki Prefectural Fisheries Research Institute
Bull. Miyazaki. Pref. Fish. Res. Inst
宮崎水試研報
発行元宮崎県水産試験場
巻号,ページ13号, p.11-24(2012-03)ISSN13445863
全文表示PDFファイル (9035KB) 
抄録宮崎県近海かつお一本釣漁船の漁況船間無線連絡(通称;QRY)の1977年から2009年の資料を使用し,日本近海域の漁場(図2)における,漁獲量,CPUE,資源量指数を算出し,漁況変化の解析を行った。その結果,日本近海域の漁獲量は,2009年で,1977年比47%,有漁船隻数で同46%と,ともに減少傾向にあった。推移は,1980年代後半から漁獲量,有漁船隻数が減少し,1990年代は漁場が三陸沖に移動したため,大きく減少しなかったが,2000年代は再び減少傾向になっている。CPUEは1990代まで増加傾向で2000年には1977年比,190%となったが,その後減少傾向で,2009年は2000年比71%となった。資源量指数は,日本近海域では減少傾向にあり(順位相関R=0.61:P値<0.001),1977~1996年の平均値は1306±532(95%),1997~2006年の平均値は1132±506(95%)と低下,2007年以降は700~800台とさらに低下した。海域別には1980年代前半から1990年代後半に中南洋海域が大きく低下し,1980年代末から薩南,紀南海域が減少傾向,三陸沖は2000年代前半まで増加傾向にあったが,2007年より減少した。三陸沖は主漁場であるために,より詳細に解析したところ,来遊群の減少を漁獲能力の増大や頻繁な漁場移動によって補っていると推測された。西側漁場(中南洋,薩南,紀南)と,東側漁場(伊豆南,東沖,三陸)はこれまで資源量指数の変動傾向に相関関係はみられなかったが,1997年以降は相関関係が見られるようになった。つまり,日本近海域の各漁場での資源量指数の減少は,日本近海域へのカツオ資源の来遊水準が近年,継続して低下してきている可能性を示唆している。2007年以降は国内の多くの海域で減少傾向が見られ,今後は来遊資源の減少要因の解明について,総合的に研究する必要がある。
索引語減少傾向;減少;日本近海域;低下;CPUE;相関関係;資源量指数;漁獲量;三陸沖;海域
引用文献数15
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat