害虫抵抗性遺伝子組換え作物による環境・生態系への影響

害虫抵抗性遺伝子組換え作物による環境・生態系への影響

レコードナンバー832080論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20024563NACSIS書誌IDAN10037751
論文副題2010年までの研究事例
著者名白井 洋一
書誌名農業環境技術研究所報告
別誌名Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences
Bulletin of the National Institute for Agro-Environmental Sciences
Bulletin of the National Institute of Agro-Environmental Sciences
Bull. Natl. Inst. Agro-Environ. Sci
農環研報
発行元農業環境技術研究所
巻号,ページ30号, p.1-38(2012-03)ISSN09119450
全文表示PDFファイル (2848KB) 
抄録1996年に北米で、土壌細薗の一種であるBacillus thuringiensis(Bt)由来の殺虫性タンパク質を導入した害虫抵抗性遺伝子組換えトウモロコシの商業栽培が開始された。その後、南米、インド、オーストラリア、中国、南アフリカ、スペインなどで、BtトウモロコシとBtワタが広く栽培されている。1998年と1999年にBt作物による生態系、特に非標的生物への影響を懸念する論文が相次いで発表された。主な懸念は、トウモロコシ花粉飛散による蝶類への影響、食物連鎖を介した天敵生物への影響、難分解性Btタンパク質による土壌生態系への影響である。多くの追跡研究が行われ、2010年までに420本の論文が発表された。指摘された3つの懸念は、室内の特殊条件下では生じるが、野外ではほとんど起こり得ないことを多くの研究が証明した。すでに商業栽培が認可されているBt作物が、野外で有意な悪影響を与えるおそれはないだろう。しかし、導入遺伝子の形質が異なる新たな組換え作物については、商業栽培前に室内および野外で安全性評価が必要である。害虫抵抗性組換え作物のメリットを長期間維持するためには、管理された対策が必要である。抵抗性発達を抑制するため、緩衝区の設置や殺虫タンパク質を高濃度に発現する品種の採用が求められる。特に途上国では、発現濃度の劣る不良種子を排除する対策が必要である。
索引語影響;懸念;野外;生態系;栽培;Bt作物;論文;発表;室内;対策
引用文献数435
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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