野菜の品質は有機質肥料の施用で向上されるのか?

野菜の品質は有機質肥料の施用で向上されるのか?

レコードナンバー832274論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20036240NACSIS書誌IDAA12388584
著者名武田 容枝
書誌名福島県農業総合センター研究報告 = Bulletin of the Fukushima Agricultural Technology Centre
発行元福島県農業総合センター
巻号,ページ4号, p.1-14(2012-03)ISSN18825613
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抄録本試験では、実験1~4を行い、有機質肥料の施用で栄養面からみた野菜の品質が向上されるかを検討した。(1)実験1では、葉菜6種と根菜2種を調査し、無菌条件においてアミノ酸を利用する能力が高いと考えられたのはチンゲンサイとダイコンであった。(2)実験2では、硫安と菜種油粕を施用した土壌におけるホウレンソウの生育に差が認められなかった。しかし、土壌の無機態窒素は後者で少なかった。菜種油粕の投入でアミノ酸の利用が促進されたというよりはむしろ、土壌のpHが上昇してホウレンソウの生育が促進されたと考えられた。収穫時、土壌の無機態窒素量を反映して、ホウレンソウの硝酸とアミノ酸は硫安よりも菜種油粕を施用した土壌で少なかった。(3)実験3では、土壌は6種、肥料処理は化成肥料1種と有機質肥料3種、計4種を組み合わせて、13の異なる条件でミズナを栽培した。ミズナのシュウ酸濃度は生育量と正の相関があり、糖濃度は負の相関が認められた。さらに、ミズナのアミノ酸濃度は窒素吸収量と正の相関を示した。(4)実験4では、実験3と同様の条件でニンジンを栽培した。有機質肥料で栽培したニンジンは、化成肥料で栽培したものと比較して、同等もしくはそれ以上の大きさであった。ホウレンソウと同様に、有機質肥料の施用で土壌のpHや物理性が好条件となり、ニンジンの生育がよくなったと考えられた。糖とカロテン濃度は肥料の種類による影響をほとんど受けなかった。本試験では、有機質肥料の施用が野菜のアミノ酸利用を高め、品質を向上させると言える結果がえられなかった。結果はポット栽培やプランター栽培で得られたものであり、屋外試験で得られたものではない。
索引語土壌;施用;有機質肥料;栽培;ホウレンソウ;野菜;品質;向上;条件;正の相関
引用文献数31
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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