1-Methylcyclopropene処理がコマツナの収穫後の品質に及ぼす影響
1-Methylcyclopropene処理がコマツナの収穫後の品質に及ぼす影響
レコードナンバー | 832638 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00016464 | NACSIS書誌ID | AA11178236 |
著者名 | 徳地 隆宏 鈴木 康生 寺井 弘文 | ||
書誌名 | 日本食品保蔵科学会誌 | ||
別誌名 | 日本食品保蔵科学会誌 | ||
発行元 | 日本食品保蔵科学会 | ||
巻号,ページ | 38巻・ 3号, p.153-158(2012-05) | ISSN | 13441213 |
全文表示 | PDFファイル (457KB) | ||
抄録 | コマツナは収穫後常温下では急速に黄化し,その品質は劣化する。本研究では,1-methylcyclopropene(1-MCP)処理がコマツナの収穫後の品質に及ぼす影響を調べた。コマツナを0.1μl/l,0.5μl/l,1μl/lの1-MCPで24時間,20℃暗所下で処理した。また,1-MCP処理を行わなかったものをコントロールとした。1-MCP処理の後,コマツナを有孔ポリエチレン袋に入れ,20℃暗所下で貯蔵した。その結果,コントロールでは貯蔵3日に葉の先端に黄化がみとめられ,スコアは4未満となった。一方,0.1μl/l,0.5μl/l,1μl/lの1-MCP処理を行ったコマツナはそれぞれ貯蔵4日,5日,6日から黄化がみとめられた。これらのことから,1-MCP処理により葉の黄化が遅延することが明らかとなった。1μl/lで処理されたコマツナのクロロフィル含量は貯蔵3日において他の処理区より有意に高く,その後の減少も遅延しており,クロロフィル含量の減少の遅延は黄化を反映していた。また,1-MCP処理はコントロールと比べ重量減少を抑制し,炭酸ガス生成量を抑制した。さらに,1μl/lの1-MCP処理は貯蔵中のアスコルビン酸およびカロテン含量の減少を著しく抑制した。これらの結果から,1-MCP処理は収穫後のコマツナの品質保持に有効であることが明らかとなった。 | ||
索引語 | コマツナ;MCP処理;収穫後;1μl;黄化;処理;品質;MCP;減少;コントロール | ||
引用文献数 | 22 | 登録日 | 2013年10月08日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |