農業技術は誰のものか?

農業技術は誰のものか?

レコードナンバー833005論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013525NACSIS書誌IDAN10358482
論文副題アフリカでの農業技術開発を考える
著者名白鳥 清志
書誌名開発学研究
別誌名Journal of agricultural development studies
日本国際地域開発学会開発学研究
発行元日本国際地域開発学会
巻号,ページ23巻・ 1号, p.7-11(2012-07)ISSN09189432
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抄録アフリカの小規模農民の多くは,物理的,社会的,経済的に複雑・多様・予測困難な環境下で農業を営む。従来の研究方法や技術移転モデルが必ずしも農民のニーズに対応できなかったことから,エチオピアでも1980年代からドナー支援の農業・農村開発プロジェクトで参加型アプローチが導入された。JICA支援による「農民支援体制強化計画(2004~2009)」と「農民研究グループを通じた適正技術開発・普及計画(2010~2015)」では,農民グループおよび普及員ほかと共に進める農業研究(FRGアプローチ)の改善と制度化を進めてきた。FRGアプローチは,(1)農民ニーズに直接応える可能性と,(2)農民による技術適用の可能性が高く,(3)技術の営農システムへの整合姓の確認が容易であり,(4)農民から農民への普及によるインパクトの広がりが期待でき,(5)技術開発から商品開発への移行が容易などの利点が明らかとなっている。研究員は科学的な知識の提供に留まらず,活動の有機的な展開を促し,技術の適用に重要な要素を見つけ出して普及向け技術情報の中に含めるという重要な役割を担う。最大化,標準化を目指すだけではなく,様々な要因が絡み高いリスクを伴う環境の下で農業を営むアフリカの小規模農民支援には,技術を広くとらえ,物理的,社会的,経済的な側面にも考慮することが重要である。そのためには,技術開発を研究者が独占するのではなく,技術を使う農民の主体性に焦点をあて,農民と共に技術開発を行う参加型研究手法が効果的である。
索引語農民;技術開発;技術;アフリカ;農業;FRGアプローチ;可能性;経済的;多様;農民ニーズ
引用文献数8
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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