福岡県民が木材に求める殺蟻性についてのスギ挿し木品種特性

福岡県民が木材に求める殺蟻性についてのスギ挿し木品種特性

レコードナンバー833028論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20018854NACSIS書誌IDAA12003078
著者名森 康浩
上田 景子
大川 雅史
宮原 文彦
書誌名日本森林学会誌
別誌名日林誌
J. Jpn. For. Soc.
発行元日本森林学会
巻号,ページ94巻・ 3号, p.127-134(2012-06)ISSN13498509
全文表示PDFファイル (803KB) 
抄録木材のエンドユーザーのニーズを把握するため,一般の福岡県民にアンケートを行った結果,木材の嫌いな点も改善すべき点も「シロアリに弱い」が最多回答であった。そこで,DNA分析で品種を明らかにしたスギの心材木粉でイエシロアリまたはヤマトシロアリを飼育し,殺蟻性の高いスギ挿し木品種を探索した。供試品種の中ではアカバとイワオは死虫率が高く,半数致死日数も短かったことから,殺蟻性が高いと考えられた。特に,アカバは産地が異なっても高い殺蟻性を示した。これに対し,ホンスギは一貫して低い殺蟻牲を示した。抽出成分を除去した木粉でヤマトシロアリを飼育すると,アカバをはじめ各スギ品種の殺蟻性は大きく低下した。一方,木粉は摂食できないが揮発性成分には曝露される条件下でヤマトシロアリを飼育しても,イワオとアカバはコントロールに比べて高い死虫率を示した。以上のように,殺蟻性の品種特性は一定の再現性が得られ,これは揮発性成分を含む抽出成分の特性に左右されていることが示唆された。したがって,殺蟻性の高いスギ品種を用いた挿し木林業は,エンドユーザーの求める木材を持続的に供給するための選択肢の一つになりうると考えられた。
索引語スギ;木材;品種;アカバ;成分;木粉;ヤマトシロアリ;飼育;挿し木;死虫率
引用文献数25
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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