リモートセンシングによる玄米タンパク含有率の推定精度に影響する誤差要因

リモートセンシングによる玄米タンパク含有率の推定精度に影響する誤差要因

レコードナンバー833038論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
論文副題地域スケールでの実践的応用に向けて
著者名境谷 栄二
井上 吉雄
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ81巻・ 3号, p.317-331(2012-07)ISSN00111848
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抄録近年,全国の米産地では,リモートセンシングで推定した玄米タンパク含有率(以下,玄米タンパクと呼ぶ)を活用して,栽培指導や区分集荷が試みられるようになってきた。しかし,特に本州以南では推定精度が不十分で実用化が進んでいない場合が多い。本研究では推定精度および実用性の向上を目的として,青森県津軽中央地域の水田地帯100km2を対象に航空機ハイパースペクトルで複数年の観測実験を行い,玄米タンパク推定の誤差要因をNDSI(正規化分光反射指数)を用いて分析した。地上で調査した葉色と玄米タンパクは,年次を通して密接な関係があった。しかし,反射スペクトルからの推定力の傾向は,葉色と玄米タンパクで違いがみられた。観測時の葉色に対しては赤と緑の双方の波長で推定力が高いが,収穫時の玄米タンパクに対しては赤の波長では大きく劣った。これは赤の波長が生育ステージの変化に対する感受性が強いことに起因している。この影響を分析するため,生育ステージの変動を施肥条件と田植時期の違いによる部分に分割したモデルを提示した。施肥条件は玄米タンパクと強く関係するのに対し,田植時期はほぼ無関係である。そのため,田植時期に起因する生育ステージの変動が大きい場合は,玄米タンパクの推定精度が低下しやすい。また,観測時期が早いほど,田植時期に起因する変動の影響が相対的に大きくなることも精度低下の一因となる。したがって,玄米タンパクの推定には,従来のNDVI(=NDSI[赤,近赤外])に替わり,NDSI[緑,近赤外]を用いることで,生育ステージによる影響が緩和され,精度の低下を軽減できる。
索引語玄米タンパク;赤;推定精度;影響;生育ステージ;田植時期;葉色;波長;起因;変動
引用文献数30
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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