ブラジルにおけるサトウキビ農業生態学的ゾーニング制度

ブラジルにおけるサトウキビ農業生態学的ゾーニング制度

レコードナンバー833312論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004493NACSIS書誌IDAA11614280
論文副題背景,内容,評価
著者名小泉 達治
書誌名農林水産政策研究
別誌名Journal of agricultural policy research (Policy Research Institute, Ministry of agriculture, forestry and fishieries)
発行元農林水産省農林水産政策研究所
巻号,ページ19号, p.27-51(2012-07)ISSN1346700X
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抄録ブラジルは世界最大の砂糖生産・輸出国であるとともに,世界最大のバイオエタノール輸出国である。ブラジルにおけるバイオエタノール・砂糖の原料はサトウキビである。これまでも,ブラジルのサトウキビは,バイオエタノール・砂糖の国内・国外からの需要の増加から生産量が増大してきた。そして,今後もサトウキビ生産の増加が連邦政府により,計画されている。しかし,こうしたサトウキビ栽培面積の拡大が,環境規制区域である法定アマゾン地域,パンタナル地域およびパラグアイ川流域における環境への影響を危惧する声が国際的に高まったことから,ブラジル連邦政府としては,持続可能なサトウキビ生産を誘導する指針・法整備が必要となった。このため,ブラジル連邦政府では,行政命令6961号によるサトウキビ農業生態学的ゾーニング制度が2009年9月に決定されるとともに,サトウキビ生産における持続可能性確保を目指した法律案第6077号が同年同月に国会へ提出された。サトウキビ農業生態学的ゾーニング制度については,サトウキビ栽培拡大に適した土地を適性の種類ごとに明示したが,これは,ブラジル連邦政府として,持続可能なサトウキビ生産体制の構築に向けた第一歩である。しかし,現行のサトウキビ栽培拡大に適した面積は,適性が低い農地や牧草地および農牧地が含まれており,適性地域があまりに広範過ぎると言わざるを得ない。また,同制度は規定に違反した場合の罰則規定がないため,同制度の実効性が疑問視される。さらに,法律案第6077号についても,成立後,同法の施行規則や行政命令として,生物多様性への配慮の基準土地所有問題,食料供給への配慮についてこれらの基準をどこまで明確化することができるかが重要である。今後,必要とされるのは,サトウキビ農業生態学的ゾーニング制度を十分に遵守していく体制を構築していくことである。現行の衛星等を活用したモニタリング体制については,ブラジル連邦政府のみの対応では限界があると考えられるため,国際的な協力体制が必要不可欠である。
索引語ブラジル;サトウキビ農業生態学的ゾーニング制度;ブラジル連邦政府;サトウキビ;サトウキビ生産;バイオエタノール;砂糖;適性;増加;サトウキビ栽培拡大
引用文献数22
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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