繊維材料と金物とを併用した住宅耐震補強技術の開発(2)

繊維材料と金物とを併用した住宅耐震補強技術の開発(2)

レコードナンバー833741論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20001550NACSIS書誌IDAA1155559X
著者名柳川 靖夫
書誌名奈良県森林技術センター研究報告
別誌名Bulletin of the Nara Forest Research Institute
奈良県森技セ研報
Bull. Nara, For. Res. Inst.
発行元奈良県森林技術センター
巻号,ページ41号, p.47-57(2012-04)ISSN13459864
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抄録在来軸組工法の隅柱における柱と横架材との接合部を、繊維材料で補強する技術を開発した。まず、引きボルトを使用した柱-横架材接合部の強度に影響を及ぼす因子として、柱の種類および背割りの有無について検討した。次に、補強材としてポリビニルアルコール繊維(PVA)を使用した織布を使用し、柱-横架材接合部に織布を接着して、あるいは織布を繊維強化プラスチック(FRP)に加工した後に接着して同接合部を補強した。接着剤には2液型エポキシ樹脂接着剤を使用した。補強材形状や使用量、あるいは接合部への接着方法が柱-横架材接合部の強度に及ぼす影響を検討した。柱-横架材接合部の引張試験の結果、ヒノキ柱はスギ柱よりも高い強度を示した。また、スギ背割り柱はスギ背割り無し柱よりも低い強度を示した。FRPの全面を接合部に接着して柱と梁とを緊結した補強試験体は、無補強試験体と比較して初期剛性は増加したものの、接合部の粘り強さは向上せずむしろ減少した試験体も出現した。これは、補強材の縦弾性率が高かったため補強材が負担した荷重も大きくなり、そのため、無補強試験体よりも小さい変形で補強材が柱からはく離したためと推測された。同じくFRPを補強材とし、その長さ方向両端部を柱および梁にそれぞれ接着し、中央部分を長さ100~300mmの範囲で接着しなかった補強試験体では、補強材の引張破壊や柱からの補強材のはく離が発生し、補強効果は認められなかった。これらに対し、補強材にPVA織布を使用し、長さ方向の両端部を柱に取り付く2本の横架材にそれぞれ接着し柱には接着しなかった補強試験体は、無補強試験体より大きな最大荷重および初期剛性を示し、接合部の粘り強さは同等以上であった。
索引語柱;補強材;接着;横架材接合部;FRP;使用;接合部;強度;補強;横架材
引用文献数6
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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