温帯の散孔材樹種における道管サイズの季節変化と水分条件との関係
温帯の散孔材樹種における道管サイズの季節変化と水分条件との関係
レコードナンバー | 834115 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00019031 | NACSIS書誌ID | AA11307929 |
著者名 | 大橋 伸太 岡田 直紀 | ||
書誌名 | 森林研究 = Forest research, Kyoto | ||
別誌名 | For. res., Kyoto 森林研究 | ||
発行元 | 京都大学大学院農学研究科附属演習林 | ||
巻号,ページ | 78号, p.89-95(2012-09) | ISSN | 13444174 |
全文表示 | PDFファイル (1013KB) | ||
抄録 | 散孔材における道管サイズの季節変化,およびその変化を引き起こす要因を明らかにするため,道管形成の観察と夜明け前と日中の葉の水ポテンシャル(Ψ leaf)の測定を定期的に行った。試料には落葉樹のカツラとユリノキ,常緑樹のアラカシを用いた。全ての樹種で道管サイズは一年の成長の始めに増加し,ある時期から減少していた。減少が始まる時期は樹種によって異なっており,カツラでは夜明け前のΨ leafの低下と対応が見られた。一方でユリノキとアラカシでは,道管サイズと夜明け前のΨ leafの対応は見られなかった。ただし夜明け前のΨ leafが他よりも低下していた個体では道管サイズの減少が早く始まっていたため,乾燥ストレスの影響が示唆された。日中のΨ leafは日変動が大きく,道管サイズとの明確な関連性は見られなかった。したがって,年輪内の道管サイズの変化は主に内的要因によって決まっており,乾燥ストレスは外部要因として道管サイズを減少させると考えられた。 | ||
索引語 | 道管サイズ;Ψ;leaf;季節変化;減少;ユリノキ;アラカシ;散孔材樹種;水分条件;変化 | ||
引用文献数 | 21 | 登録日 | 2013年10月08日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |